前回までの旧小本街道歩き5回は、いずれも盛岡の自宅からの日帰りで、1日4往復しかない盛岡⇔岩泉龍泉洞のバスを利用した。6日目の今回は、予定ルートとバス時刻との兼ね合いで日帰りとはいかないため、前泊したうえで、2日続けて歩くことにした。
25.6.08(日)
車で岩泉町へ。岩泉町の手前で、翌日歩く予定の林道を下見がてら通ったら、FF車でも十分通れる道だった。岩泉町内のホテルにチェックイン。
岩泉町の中心部から 2kmほどのところには、日本三大鍾乳洞の一つ龍泉洞がある。このホテルも観光客が主なターゲットのようだ。私は龍泉洞を何回か見たことがある。最後は40年以上前だが、今回も洞窟見学はやめておいた。
旧街道歩きでビジホではなく観光ホテルに泊まるのはいつ以来かな。一昨年、三国街道歩きで猿ヶ京温泉に泊まったので、おそらくそれ以来だろう。
25.6.09(月)
朝食後、コンビニでおにぎりと麦茶を買ってから、盛岡駅行きの路線バスに乗って袰綿新町バス停へ。
この日歩く旧小本街道の予定ルートは、国道455号から北側に離れた山中を通る。現国道は小本川沿いのルートだが、谷幅が狭く、旧街道は川沿いの難所を避けて山中を通るという、よくあるパターンである。
↑この日歩いたルートと写真など
印刷して持ち歩いた白黒地図はこちら
8:30 袰綿新町バス停からこの日のウォーキング開始。バス停近くの洞岩寺に立ち寄った後、旧小本街道へ戻った。
袰綿の古碑群?
『小本街道:岩手県「歴史の道」調査報告』記載の「袰綿の古碑群」はどこだろうと、地図を見ていたら、スクーターに乗った70代の男性から、何か探しているのか聞かれた。地図を見せたが、古碑群など聞いたことがないとのこと。ただ、そこから少し先に、それらしき石碑があった。スクーターの男性は古碑群と聞いて、何か仰々しい遺跡のようなものを想像していたのかな。
旧道上り口の橋
袰綿の集落のすぐ東側は急な坂になっていて、前回記事のマイマップに書いたとおり、現道とは離れた旧道を通れるか確証がなかったが、行ってみたら難なく通れた。FF車でも何とか通れるだろう。
舗装路に出た後、9:10 80代くらいのお婆さんから話しかけられ、熊に気をつけるよう言われた。その5分後、今度はトラクターの脇にいた60代くらいの男性から話しかけられ、やはり熊に気をつけろと言われた。
松橋の古碑群
砂防ダム
軽い峠というか、尾根を一つ越えて松橋の古碑群前を通過した後、旧街道のルートは砂防ダムで遮られていた。
砂防ダムを迂回する道を進んだら、9:45 70代くらいの男性が下草刈り作業をしていた。2日前に二升石の近くの何とかという場所で熊が目撃され、パトカーが出動したとのこと。3人続けて熊に気をつけろと言われたことになる。う~む。この日のルートは熊要注意のようだ。
9:48 林道金山線の標識があった。右に折れる道が林道金山線で、そこから未舗装となる。
10:08 前方100m弱のところを白黒の動物が歩いているのが見えた。色から見て熊ではない。野犬かな。その数分後、前方50mほどの所を、カモシカが右から左に駆け抜けていった。少しびっくりした。
10:43 金山峠旧道入口に着いた。旧街道は小本川沿いの難所を避けてこの峠を越えていたことになる。よくあるパターンだな。峠への旧道へ進むか、このまま林道金山線を進むか少し迷ったが、旧道を行ける所まで行ってみることにした。ただし無理は禁物。引き返す勇気も大事である。
金山峠手前 かぎかけ大明神
やや急な上り坂だった。オフロード車でないと通れないだろう。途中「かぎかけ大明神」という碑と鳥居があった。
11:00 前、右へ下りる道の痕跡があったので、ここが金山峠かな? と思ったが、確証がなかったのでそのまま少し先へ行ってみた。峠を過ぎて山へ向かっているとすぐに気づき、引き返した。5分ほどで先ほどの左へ下りる道の痕跡へ。国土地理院の地図にも載っている道だが、車が通れる道ではない。ただ、籔でも草ぼうぼうでもなく、ぬかるんだ箇所もわずかで、通るのは割と楽だった。
11:18 道の跡から林道に出たが、どうも林道金山線ではなさそうだ。右の方を見たら、ロープが張られているのに気付いた。ロープの向こうが林道金山線で、ロープの手前外側、峠から出たところは支線の林道ということだった。
『小本街道:岩手県「歴史の道」調査報告 岩手県文化財調査報告書第六十六集』(岩手県教育委員会 昭和56年)によると、旧街道は林道金山線の東半分くらいからは離れて、山を下っているようだ。11:45 その離れ始めるあたりを通ったが、旧道らしき道はなく、そのまま林道金山線を進んで大きく迂回することにした。
宇霊羅山
12:30 宇霊羅山の石灰岩らしき山肌が見えた。この下に日本三大鍾乳洞の龍泉洞がある。宇霊羅山登山口があり、反対側の道は岩泉の街に繋がっているように思えたので、行ってみたら、宇霊羅山和山稲荷という鳥居と祠があり、そこから街に至る道は害獣除けの電気柵で阻まれていた。しかたなく林道へ引き返した。
12:52 舗装路に出た。やれやれ。クマには遭遇しなくて済んだようだ。とは言っても、最近のクマは市街地にも出没するそうだから、油断禁物。
岩泉町のマンホール
練乳通り
13:03 川沿いの道に「練乳通り」という標柱があった。練乳というとコンデンスミルクのことだと思うが、生産しているのかな。13:13 岩泉大明神に立ち寄り、持参したコンビニおにぎりの昼食とした。
13:30 旧街道が林道金山線から離れて山を下ったあたりまで行ってみたが、すぐ先で草ぼうぼうになっていて、やはり通れそうがなかった。林道からここまでの区間は2kmほどもあるので、やはりここは林道へ迂回するのが安全だろう。旧街道出口から引き返し、岩泉町内の旧小本街道ルートを進んだ。
八重桜蔵元
はば坂
「馬場坂」かと思ったら、「はば坂」だった。
13:50 ホテルへ戻った。この日の街道歩きは、かなり早めの終わりとなったな。歩いた距離は 18.3kmほどで、30,188歩。荷物を置いてコンビニへ行き、夕食用のビールとつまみを買い、ホテルの大浴場で入浴した後は部屋でのんびりした。
















