京街道を歩く | M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLのほとんどはM3型(多顆粒型)ですが、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

今では趣味の一つとなった旧街道歩き。初めて歩いたのは東海道だった。2008年8月末に東京日本橋から歩き始め、翌09年3月21日、20日目に京都三条大橋に着いた。もう16年も前になる。

ちなみにその2か月後、APL 白血病が再発して入院する羽目になり、暇なので病室でこのブログを始めた。

東海道歩き最終20日目に草津から三条大橋まで歩いた時、山科の手前で京街道との追分を通った。通称、髭茶屋追分というそうで、そこから先は京都三条大橋へ向かう人より、浪速高麗橋へ向かう人の方が多かったとか。東海道五十三次と言うが、この追分から先の京街道を含めて東海道五十七次という呼び名もあるそうだ。

三条大橋まで歩いた後、いつかここも歩いてみようと思っていたが、延び延びになっていた。今回、この時期に関西方面へ行くきっかけがあり、はれて念願の京街道歩きに出かけることにした。

これまでの街道歩きでは少数の例外を除き、下り方向(江戸・日本橋から見て下り)へ歩くのを基本にしていたが、京街道では並行する淀川を船で下る旅人が多く、下りに比べて上りの旅人のほうが多かったらしい。そんな訳で、今回の京街道歩きは上り方向、つまり浪速の高麗橋から始めることにした。

ルートは、森塚良郎氏のブログ「日本の街道地図一覧表」の「大阪 05-01 京街道.pdf」と「京都 02-01 京街道.pdf」を基本としたが、街道歩き旅電子足跡 京街道歩き旅 滋賀県 髭茶屋追分から大阪 高麗橋へ街道・古道歩き 東海道山科の追分→高麗橋・紀州街道起点 も参考にした。

25.4.02(水)
朝起きたら、天気予報の降水確率が上がっていた。午前午後とも50%とのこと。ただ、降ってもわずかで、日差しの出ることもあるという。微妙な天気で、予報確度も低いとか。外を見たら陽が射していた。少し迷ったが、本降りにならないうちは歩こうと決めた。

ビジホを出て近くの京阪電鉄門真市駅へ。前回京阪電鉄の電車に乗ったのは 2013年で 12年ぶりとなる。その時は仕事で取引先へ行くため京橋から守口市まで乗ったが、仕事を終えた後は取引先からそのまま関西空港へ向い、韓国ソウルで2泊した後、ロシア・ウラジオストクへ行き、シベリア鉄道踏破の旅に出た。
9:00 頃、京阪電鉄北浜駅に到着。

 


↑ この日歩いたルートと写真など
    印刷して持ち歩いたモノクロ地図はこちら


北浜駅から歩き始めた。すぐに高麗橋到着。

 

高麗橋

 

東京日本橋と同じで、ここ高麗橋も都市高速の下。何てこった。ここから東が京街道で、西は紀州街道と中国街道。国道1号線の終点で、国道2号線の起点でもある。

 

里程元標跡。明治に置かれた西日本の国道起点

 

高麗橋から京街道ウォーク開始。ほどなく右手に大阪城が見えた。その先で、京阪電鉄のターミナル、京橋駅の中を通って、駅の北側に出た。

 

京橋商店街入口 真実の口

 

京橋商店街のアーケード入口に、ローマの真実の口を模したものがあった。

 

銭湯醸造のビールって何だろう


アーケード内で上方ビールの幟を見たが、銭湯醸造と書いてあった。

 

 

野江の七曲り,関目七曲りなどを通って、旧守口宿に差しかかった。

 

 

江戸・日本橋から東海道経由で57番目の宿場ということになる。中山道経由だと73番目だな。京阪電鉄守口市駅前で昼食。歩き始めから 15,098歩、9.2km。昼食後、街道歩き再開。

 

守口市駅付近には、淀川堤防の遺構が残っているそうだ。旧京街道はこの堤防の上を通る区間が多くあったそうだ。文禄堤などの解説板があった。

 

旧守口宿 高札場跡

 

その先に高札場跡があったが、新しく造ったレプリカのようで、場所もグーグルマップと位置が異なっていた。
 

上見附や一里塚跡を通った後、淀川の堤防に出た。そこからしばらくは堤防上の道になる。旧京街道は淀川の堤防の上を通る区間が多くあったそうだが、度重なる河川改修により、堤防区間で昔の面影を留めるところはあまりないらしい。
堤防を歩いていたら、少し雨がぱらりと顔にかかった。その後も何度かぱらりと来て、橋の下で5分ほど雨宿りもしたが、大降りにはならなかった。堤防を下りた先でも少し雨に降られたが、その後、陽が差してきた。

旧枚方宿に差しかかった。江戸・日本橋から東海道経由で56番目、中山道経由で72番目ということになる。

 

枚方宿 鍵屋

 

西見付跡を通った後、鍵屋資料館を見学。入場料¥200。

船番所跡や本陣跡に立ち寄った後、枚方市駅でこの日の街道歩き終了。昼食後は 14.2km,22,670歩。京阪電鉄の電車で門真のホテルへ戻った。