横浜に住んでいた頃から今まで、関東の旧街道をいくつか歩いてきた。その頃からいつか歩いてみたいと考えていた千人同心街道を、今秋歩くことにした。
24.10.07(月)
前日、自宅を出て東北道を南下。埼玉・川越のビジホにチェックイン。この日は川越のビジホを出て、東武東上線・JR武蔵野線・中央線で西八王子駅へ。
この日歩いたルートと写真など
10:00 西八王子駅からこの日の歩き開始。すぐに国道20号に出た。甲州街道である。旧甲州街道も歩いたことがある。このあたりは2010年10月16日に、京王線西調布駅からJR西八王子駅まで歩いた。もう14年も前のことになるんだな。
10:07 馬場横町の道標があった。このあたりの街路樹はイチョウで、今ちょうどギンナンの実が実って落ちる時期で、例のくさいにおいがした。
10:15 陣馬街道との追分に道標があった。解説によると、空襲で4つに割れたものを何年も経ってから回収し、つなぎ合せて復元したそうだ。
この追分から陣馬街道へ十数メートル進んだあたりに、千人同心屋敷跡がある。千人同心街道の名はこの同心屋敷の名が由来らしい。
こんにゃく屋
同心屋敷から甲州街道へ戻った。こんにゃく店や鰹節店など、昔からの商店がいくつかあった。
10:35 甲州街道との追分に着いた。西八王子駅から1.9km。このあたりが甲州街道の旧横山宿の中心らしい。追分で左折。国道16号の旧道である。横浜に住んでいた頃は奥多摩方面へ行く機会が何度もあり、圏央道の開通前はこの交叉点を何度か通ったなあ。その先ですぐに浅川橋を越えたが、この橋も何度も渡ったなあ。
10:56 「ときどきソーセージ屋にもなる不動産屋です。」という広告があった。
国道16号から離れて稲荷坂を通った後、中央自動車道を越えて八王子ICの下を潜り、国道16号に。そのすぐ先で吉野街道こと国道411号との交叉点を通過。ここも何度も車で通ったなあ。
拝島の渡し付近
正午過ぎ、多摩川に架かる国道16号の橋を渡った。旧街道の拝島の渡し付近である。橋を渡った後、河川敷へ下りて公園へ行ったら、拝島の渡し跡の解説板があった。
拝島の渡し跡の少し先が最初の宿場、旧拝島宿である。いったん国道に合流した後、旧宿場から少し離れた拝島駅へ。13:15 拝島駅前の半地下にある居酒屋がランチ営業していたので昼食にした。歩き始めから 18,643歩。甲州街道追分から 10.6km。生姜焼き定食を食した。
13:50 昼食後、歩きを再開。旧街道は拝島駅に遮られていることもあり、拝島駅の跨線橋・自由通路を渡った。14:01 変則的な交差点を渡った。千人同心街道の旧ルートはその先で米軍横田基地に遮られていて通れないので、ここからしばらくは、わらつけ街道を通ることにした。JR八高線沿いのルートである。
東福生駅前の先で国道16号に合流。米軍横田基地脇を歩いた。基地のフェンスには立入禁止の表示が多数。ドローン禁止の表示も加えられていた。
右上の"D"を隠した痕跡があるが、剥がれている。
15:04 "REDUCED SPEED AHEAD" という標識があった。私ごときの英語力でも違和感があるなあ。近づいて見たら右上の"D"を上貼りで隠した痕跡があったが、剥がれて"D"が見えていた。その先にある同じような標識では "REDUCE SPEED AHEAD" となっていた。そっちが自然だよね。
15:10 航空機が有刺鉄線内のすぐ脇に着陸して来た。機体に Western Global と書かれていた。後で検索したら、貨物輸送の航空会社とのこと。望遠レンズで撮影している人が一人いた。
国道16号から都道166号を通り旧街道へ。2番目の宿場旧箱根ヶ崎宿付近から左折して駅へ向かった。15:55 JR八高線箱根ヶ崎駅に到着し、この日の街道歩き終了。昼食後は 8.2km,12,141歩。
箱根ヶ崎駅
箱根ヶ崎駅に来るのは何度目だろう。
大学生の時、同じ学部で同じ同好会のメンバーが旅先の北海道・倶知安で自動車事故に遭って死亡した。1980年9月09日のことだった。その友人宅の最寄り駅がこの箱根ヶ崎駅だったため、80年代には墓参でこの駅に何回か来たことがある。もう40年以上も前のことになるんだな。その頃は未だ電化されておらず、電車ではなく気動車が走っていて、駅舎も小さな木造だったと思う。
友人の事故死から10年目の1990年に墓参に来たのが最後だったと思う。その時は車で来たかも。記憶が正しければそれ以来なので、少なくとも34年ぶり以上ということになる。
その後、八高線の高麗川駅以南は川越線と共に電化され、運行系統も川越⇔八王子に変更された。将来は、多摩都市モノレールが箱根ヶ崎まで延伸される計画もあるそうだ。
箱根ヶ崎 16:09 の電車に乗った。1つ目の駅名は私の姓と同じで、以前一度だけ来たことがある。川越のビジホに戻った。