レンタカーの鍵トラブルで、警官まで来た。 | M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLのほとんどはM3型(多顆粒型)ですが、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

24.4.04(木)
朝、ホテルをチェックアウトして空港へ行き、AVIS レンタカーの事務所に行った。鍵は車の中に置いてあるとのこと。車が置かれている場所へ行った。韓国車のエラントラだった。ドアを開けたら、電子式の鍵が助手席に置かれていた。
機械的な鍵ではなく、始動ボタンを押せばエンジンが動くはずなのだが、鍵を検出できないとかのエラーが表示され、エンジンがかからない。何度か繰り返したら、鍵の頭でボタンを押してみよ。というような表示が出たので、やってみたらエンジンは始動した。やれやれ。
しかし、このやれやれが間違いの始まりだった。

エンジン始動で一安心したので、ナビの設定に取りかかった。昨年秋にドイツ・ミュンヘンで借りたレンタカーと同様、車の表示セットに USB でスマホを繋ぎ、グーグルマップのナビが車の画面に表示されるタイプだった。昨年秋と同じく、すぐには繋がらなかったが、試行錯誤して何とか繋いだ。

車で空港を出て、すぐにインターステート75号に合流し、南下。ミシガン(Michigan)州からオハイオ(Ohio)州に入った。オハイオ州も初めて。インターステートから下りて、トリード(Toledo)という町の中を少し走ってみた。スペインに同じ名の市があり、行ったこともある。関連あるのかなとも思ったが、諸説あって、市名の由来ははっきりしないらしい。

フィンドレー(Findlay)という町でインターステート75号から下り、国道(U.S. Highway)68号、次いで州道(State road)15号に入った。そろそろ昼食をと思ったあたりで、サブウェイの看板が見えたので立ち寄った。キャリー(Carey)という町だった。

車を駐めた後、施錠しようとしてキーの LOCK ボタンを押したが動作しない。代わりに、ドア内側の取っ手を施錠側にしてドアを閉めたら施錠された。この時は、これをあまり気にしていなかった。

店に入り、注文をしたらサイズも聞かずにフットロングのパンで調理し始めた。日本のサブウェイだと6インチが主流だが、米国では倍のフットロング(foot long)がデフォルトなのかな。
食べながらふと不安になってきた。車のキーの LOCK ボタンが動作しないということは、UNLOCK も動作しないのでは?

 

借りた車(コロンバス到着後)

この電子鍵のトラブルで難儀。

 

不安は的中した。電子式の鍵のバッテリーが空になったのか、電子鍵自体が壊れたかのか。いずれにせよ、ドアを解錠できないから車に入れない。機械的な鍵が中に入っていないか、電子鍵をいじってみたが、開かなかった。
サブウェイの店員に、この町に AVIS レンタカーの営業所がないか聞いてみたが、ないと言う。何が起きたのかと店員に聞かれたので、この鍵は AVIS レンタカーのだが動作しない。と説明したら、店員も、電子鍵の中に機械的な鍵が入っていないか? と言う。
電子鍵のホルダーに書かれているロードサービスの番号に電話するしかないかな。と考えていたら、サブウェイの店員が警察を呼んでやる。と言い出した。

警察を呼んでどうすんだい? と思ったら、警察官に車のドアを開けてもらえばいい。とのこと。警察に車のドアを開けてもらうだって? 警察がそんなことに応じるのか? 日本なら、そういうことはロードサービスの仕事だ。と、JAF に任せるだろう。

サブウェイ店員の案に従うことにした。店員は警察に電話して事情を説明し、日本人か韓国人のようで、英語が上手くない。と話したのが聞こえた。
何十分か待つだろうな。と思ったら、2分もせずにパトカーがやって来た。ずいぶん速いな。警察署が近くにあるのかな? 警察官は私の顔を見て、開口一番に Do you speak English ? と聞いてきた。Only a little. と答えたら、公務で車のドアを開けるには申請が必要だ。と言って、書類に必要事項を書かされた。

サブウェイ店内のテーブルで住所,氏名,電話番号等を記入していたら、イモビライザーの警報音が聞こえた。警官が来て車の鍵を貸せと言ったので、渡したらすぐに警報音は消えた。鍵の頭のところに、電池切れでも認識されるタグが入っているのかな? 貸し出し時にそれで始動できたとか? どうやって開けたか見ていないが、どうやら窓ガラスを無理矢理下げて、隙間から針金を入れて開けたようだ。

パスポートの提示を求められ、ドア開け申請書類の記載事項を確認された。車のナンバーの後に Michigan と記入したのだが、警官から「これは違う。Florida だ。」と言われた。フロリダ? ナンバーには Sunshine state と書いてあった。ミシガン州で借りた車だが、登録はフロリダですかい。何でだろう? 書類に署名。

 

なぜかフロリダのナンバープレート

 

近くに AVIS の営業所がないか聞いたらスマホで検索してくれ、フィンドレー(Findlay)にあるという。フィンドレーはさっき通ってきた町だ。警官に礼を言った後、車で30km ほど引き返し、フィンドレーへ。

 

フィンドレーの AVIS 営業所は総合病院の隣にあった。ナビの指示通り、病院敷地内の道を通り抜けた。営業所には20代前半の女性が一人いた。デトロイト空港の営業所と違って小規模。事情を説明したら、聞き返されずに1回で通じた。私のデタラメ英語も捨てたもんでもないかも。まあ、こういう場合は通じればいいさ。

以前にも同じようなことがあったわ。というようなことを言いながら対応してくれた。同じ形の他の電子鍵を持って来た。バッテリーを交換したのか、回路を交換したのかは分らない。修理終了後、二人で車に行き、動作確認。やれやれ。トラブルに気付いたのが人里離れた場所でなく、街中でよかった。
礼を言った後、車でフィンドレーを後に、南東方向へ向かった。

コロンバス(Columbus)に到着。オハイオ州の州都で、最大都市でもあるとのこと。緯度は盛岡と同じくらいである。コロンバスのホテルにチェックイン。