羽州街道ウォーク8日目 新庄→金山 | M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLで通常のM3型(多顆粒型)ではなく、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

羽州街道で次に歩く区間は、新庄から北上するルートとなるが、新庄市街を出てすぐにJR奥羽線と離れ、旧及位宿まで約30kmほど、奥羽線と離れた所を通っている。こういう所を歩く時は、路線バスのルートと時刻を事前にチェックし、ウォーク区間の区切りを検討しなければならない。開始・終了地点へは路線バス利用となる。
調べたところほぼ中間地点に旧金山宿があり、その金山町中心部まで、新庄から山交バスの路線バスがあることがわかった。平日11往復あるので、むしろ奥羽本線より便利だろう。金山で区切る案が最適と思われるので、この日歩く予定の距離は20km弱と、短めの設定にした。

 

22.5.08(日)

↓この日歩いたルートと写真→大きい地図で

 

7:57 新庄のホテルからウォーク開始。8:20 芭蕉遺蹟盛信亭跡の標識を通過。このあたりが羽州街道18番目の宿場、新庄宿の中心部らしい。天童から新庄までは、おくのほそ道ウォークでも歩いた区間と重複が多く、見覚えのある光景も多々あったが、ここから先は初めて歩く区間となる。
指首野川の橋を渡って県道313号線に出た。ここからわりとまっすぐな道になる。国道13号の旧道だろう。新庄⇔金山の路線バスもこの道を通る。8:46 一里塚跡を通過。

9:14 高壇簡易郵便局の手前で、真室川方面への道との追分を通過。道標などの石碑があった。このあたりからJR奥羽線は羽州街道と離れて、真室川方面へ向かっている。鉄道、特に蒸気機関車は勾配に弱いので、旧街道と離れて真室川経由のルートとしたのだろう。県道313号も奥羽本線を追うようにここで左折。旧羽州街道はそのまま直進する。

泉田川の橋で国道13号に合流、というよりバイパスが終わって旧道と合流するのがこの橋。河川敷に公園があり、トイレが見えたので借りた。

 

鳥海山が見えた


泉田では旧矢作家住宅に立ち寄る予定だった。江戸時代中期の18世紀中頃に建てられたもので、国の重要文化財とのこと。ところがうっかりして通過してしまった。あれま残念。

赤坂の集落を過ぎ、10:58 国道13号から右に折れ、上台峠へ向かう道に入った。未舗装だがFF車でも難なく通れるだろう。途中に「旧羽州街道 上台峠」と書かれた標柱があったが、地形から見て峠とは思えない。この先が峠という意味かな。そこから5分弱のところに旧羽州街道の標識があったので、そこから山道に入った。車は通れない山道である。10分ほどで山道から出たところに鳥居があり、神社の石段があったので立ち寄ってみた。

養鯉場の池の脇を通った後、国道13号の橋を渡り、橋の先で少し旧道を通ってから国道に再度合流。ここから金山まで一直線の国道となる。左の方に、傾斜が左右非対称の山が3つ見えた。このあたり、こういう左右非対称の山が多いな。

12:25 旧羽州街道19番目の宿場、金山宿の中心あたりを通過。ただ、現在の金山町中心部とは少し離れているな。何故だろう。
12:30 国道沿いに小さな入口の蕎麦屋があったので昼食にした。新庄から 26,796 歩,18.0km。

12:55 昼食後、ウォーク再開。国道から分かれ、おそらく国道の旧道であろう、町中心部の道に入った。さっき昼食を取った店の表玄関があった。国道沿いの入口は小さかったのだが、実はそれは裏口だったようだ。裏口のほうはカウンターと座敷の小さなスペースで、飲み屋のような雰囲気だったが、反対側にある入口は、立派な表玄関だった。

13:00 過ぎ、金山町役場前を通過。「かなやま」ではなく「かねやま」と読む。どちらの読み方でも「金山」と書くからには鉱山があるか、あったかに違いない。と思って事前にネット検索したら、谷口銀山という鉱山があったそうだ。ユーチューブにも、銀堀小屋3000軒、遊女宿7軒という動画があった。鉱山の最盛期にはこの金山宿も、かなり賑わってたんだろうな。

この日の旧街道ウォークは、ここがゴール予定地点だったので、ここから先は、旧宿場の雰囲気がよく残っている旧金山宿内を歩くことにした。
まず、金山小学校へ。明治11年に東北・北海道を旅して「日本奥地紀行」を記した英国人女性、イサベラ・バードの記念碑があるというので行ってみた。イサベラ・バードについては、好意的・否定的、両方の論評があるようだが、私は詳しいことはわからない。事前に調べたところでは、ここ金山について彼女はかなり賞賛しているようだ。
金山大堰を見た後、坂を上って近くの神社へ行った。金山の町並や、次回ルートで越える予定の森合峠の方向が見えた。

神社から下って再度金山大堰脇を歩いた後、金山川に架かる「きごころ橋」を渡った。江戸時代初頭に院内峠が開かれる前は、この金山川沿いに東へ進んで有屋峠を越えるルートが街道だったそうだ。
13:56 川向こうの金山バス停に到着。ここでこの日のウォーク終了。昼食後は 4,614歩。
 

ここから新庄へ行く山交バス金山線の路線バスは平日11往復で、14:10,15:10,16:10,17:10 と、1時間毎にあるのだが、この日は日曜のため5往復半。14:10 の次は 17:10 となる。早めの帰りとなるが、14:10 のバスで新庄へ戻った。