おくのほそ道ウォーク 木之本からの曾良ルート | M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLで通常のM3型(多顆粒型)ではなく、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

金森敦子著『芭蕉「おくのほそ道」の旅』によると、木之本からのルートも、芭蕉と曾良とで異なっているそうだ。曾良は長浜へ出て、琵琶湖の舟に乗って彦根へ行き、中山道に入っている。一方、芭蕉と等栽(洞哉)は内陸側の北國脇往還、現在の国道365号を関ヶ原へ向かっている。私はこれまでどおり両方歩くことにした。まず曾良ルート。

21.10.11(月)
7:40 福井県敦賀市のビジホをチェックアウト。車で北陸自動車道に入り、滋賀県長浜市へ。8:40 長浜駅と長浜港の間にあるビジホに到着。フロントへ行き、「今夜から宿泊予約している者です。車だけ駐めさせてください。」と告げて了承を得た。荷物はほとんど車に残し、靴を履き替えてリュックを背負い、歩いて長浜駅へ。
駅の階段を上っている途中、ウォーク用の杖を車に置き忘れてきたことに気づいた。注意力散漫だね。歳のせいか、だんだんこういう忘れ物が多くなってきたような気がする。ただこの日のルートは、ウォーク用の杖はむしろない方が歩きやすいかも。前回までは山道や勾配区間が多かったが、この日は琵琶湖東岸の平坦な道で、しかも町中の区間が多いからね。長浜駅 9:10 の北陸本線で木ノ本駅へ。

 

↓この日歩いたルートと写真→大きい地図で


9:30 木ノ本駅からウォーク開始。前々回も前回も立ち寄らなかった木之本地蔵尊に行ってみた。9:47 「きのもと交遊館」前を通過。滋賀銀行木之本支店の建物を改装したものらしい。9:52 道標があった。関ヶ原へ向かう北國脇往還との追分である。芭蕉ルートとはここで分かれる。
10:04 西の方に、一昨日越えた峠が見えた。山梨子から山道を上り、あそこを越えて来たんだな。10:30過ぎ、小雨が降ってきた。この日の予報は曇り後夕方前から雨。降るのは早すぎだよ。とか思ったが、ほどなく小雨は止んだ。
12:05 高時川の橋を渡ったが川には水が全くなし。これだけ水のない枯れ川も珍しいかも。高時川を渡ったら、旧虎姫町の標識があった。長浜市に合併される前、このあたりは虎姫町だったんだな。

 

虎姫(とらひめ)というこの変わった町名、見るたびに思い出す言葉がある。半世紀以上前の1970年頃、あまり有名ではなかったが「1ヒメ、2トラ、3ダンプ」というのを聞いたことがある。モータリゼーションが始まり、自動車が増え始めた頃のことである。道を歩いたり車で走ったりする時に、気を付けなければならない危険ワースト3は、1番:女性ドライバ,2番:酔っ払い運転,3番:ダンプカー という意味である。
今ならこんなことは言わないだろう。車の運転に関する傾向に、男女差ももちろんあるような気がするが、男女差より個人差のほうが大きいと思う。
この虎姫のすぐ先にも、また風変わりな地名がある。「酢」、読み方も「す」である。地図にも「酢」と書かれている。

 


 

長浜の市街地に入る手前、13:10 個人経営の店に入り、昼食。木ノ本駅から 15.0km,21,580歩。食べ終わって勘定を払ったら「おおきに」と言われた。おくのほそ道ウォークで「おおきに」と言われたのはこれが初めてだな。

13:40 昼食後ウォーク再開。すぐに長浜の市街地に入ったが、ビジホのチェックインは15:00からで、まだ少し先。長浜の街中を少し散策。祝町通りを通り、大通寺に寄ってみた。
15:05 ビジホに到着。朝、駐車場に車を駐めさせてもらったが、チェックインはまだだったので、車から荷物を出して、チェックイン手続き。昼食後は 5.4km,8,367歩。