おくのほそ道ウォーク 酒田→吹浦 | M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLのほとんどはM3型(多顆粒型)ですが、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

18.09.20(木)

秋分の日の3連休、前週の敬老の日の3連休と同様、予報では天候があやしかった。
この日の予報では、ウォーク予定地の土曜の雨は午後に止み、日曜秋分の日は晴れそう。
2週連続の週末ウォークを決意。酒田までの乗車券・特急券を購入。

18.09.21(金)

午前の予報では、翌土曜は雨のち曇り,日曜は晴れ,月曜は晴一時雨。
前週の3連休の予報も直前に二転三転したが、実際には小雨が数分降っただけだった。
行かずに後悔するよりは、行って後悔するほうがいい。

午前は出社し、午後は半休。前週同様、新幹線で新潟まで行き、新潟から在来線特急。
前週も3連休前日の午後で、その時は混雑を予想して指定席特急券を買ったのだが、
思ったよりはすいていた。このため、今回は自由席とした。
前週は鶴岡で降りたが、今回は終点の酒田まで。酒田駅前のビジホにチェックイン。

18.09.22(土)

午前中は雨で、午後から曇りの予報。この日のウォーク予定距離は20kmほどなので、
昼頃出発しても夕方明るいうちに着くだろう。

10:35頃、雨が弱まったので出発。まず不玉宅跡へ。前週もここを通ったが、
芭蕉と曾良が酒田で宿泊した、伊東玄順という人の家の跡地である。
象潟へ行く前は2泊、象潟から戻った後は7泊で、計9泊したそうだ。句会も開かれたらしい。

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西廻り航路の復元船

市内の日和山へ。酒田の港がよく見えた。かつて酒田は「砂潟」と書き、
江戸時代は西廻り航路,東廻り航路、両方の起点だったそうだ。
この航路を開いた河村瑞賢の銅像があった。
この人は江戸に居を構えており、同時代の芭蕉とも交流があったそうだ。

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途中で見かけた昔の銭湯

県道353号から羽州浜街道に入り北上。12:10 頃 国道112号を越える手前から小雨が降ってきた。
すぐには止みそうもなく、引き返そうかとも考えたが、午後から曇りの予報に賭け、ウォーク続行。
少し道を間違えながら40~50分ほど小雨の中を歩き、酒田北港を過ぎたあたりで雨は止んだ。

北港の先でいったん国道7号に出た後、左折して西側の羽州浜街道の旧道へ向かう途中、
小学生の男の子二人連れが「こんにちは。探検してるんですか?」と話しかけてきた。
「歩いてるだけだよ。ウォーキング」と答えたが、
変なオヤジだと思っただろうな。この頃から陽が射してきた。

13:25 羽州浜街道の旧道に入り、宮海の集落を歩いていたら、この先の橋が通行止めとのこと。
国道7号に戻って日向川の宮海橋を渡ったら、300mほど下流側に旧道の橋が見え、
橋桁が崩れかかっていた。8月の大雨でこうなったのかな。
車はもちろん、徒歩でも崩落する可能性ありそう。
川の水量も多く、落ちたら最後だろう。これは通れない。

日向川を越えてからは庄内砂丘陸側の国道7号を10km近く進む。
時々旧道らしき側道に入ったが、概ね直線で変化に乏しくやや飽きた。
国道の舗装面を何かの影が周期的に通過するか所があり、何だろうと思ったら、
風力発電の回っている風車の影だった。
このあたりは日本でも有数の強風地帯で、風力発電に適しているそうだ。

15:40 夕立ではないが、急な雨でこの日唯一の雨宿り。4分ほどで雨は止んだ。
16:00 道の駅「鳥海」で休憩。昼食をとっていなかったので、何か食べようかとも思ったが、
それほど空腹ではなく、電車の時間も迫っていたので、ソフトクリームを1つ食べただけにした。

16:15 吹浦の手前で国道7号から国道345号に入った。
国道7号は山側のバイパスとなるので、7号の旧道を345号に編入したのだろう。
キャンプ場横を通り、橋を渡って吹浦の街中へ。16:35 JR吹浦駅に到着。

次の上り電車は16:48発で、それを逃すと18:18まで1時間半待ちになる。ちょうど間に合った。
メータによると、酒田の不玉宅跡から吹浦駅まで、28.29km,34345歩

駅には「芭蕉止宿の地」と書かれた木の板が掲げられていた。曾良日記の記述は
「象潟へ趣 朝ヨリ小雨 吹浦到前ゟ甚雨 昼時 吹浦宿 此間六リ 砂浜 渡二有」
で、芭蕉と曾良は酒田から象潟へ向かう途中、大雨のためここ吹浦で1泊。
酒田から6里で、砂浜のほか、渡し船が2か所あった。とのこと。ただ、泊まった宿の名は記録なし。
帰りは象潟から酒田まで1日で歩いたそうだ。50kmは歩いただろうな。私には到底無理。

吹浦 16:48 の電車に乗り酒田へ戻った。