18.07.22(日) 鶴岡バスターミナル→月山8合目
昨日1日休養して脚の状態もだいぶ良くなったので、この日は続きを決断。
月山8合目行きバスの発車時刻のため、ビジホの朝食を取っていたのでは間に合わない。
昨晩買っておいた弁当をビジホの電子レンジで温めて朝食とした。
バスは6:00発と7:00発の2本に限定されるが、時間に余裕があるほうがいいだろう。6:00発のバスに乗った。
6:35頃、羽黒山麓の随神門に到着。4人ほどがバスを降りて羽黒山方面へ。入れ替わりに2人ほど乗ってきた。
バスはいったん羽黒山頂まで行った後、月山8合目へ。前々日この車道を歩いて登ったんだな。
5合目付近で、歩いて登っている男性を見かけた。前々日の自分もこうだったんだな。
この人もまた、おくの細道を歩いているんだろうか。断定はできない。
6合目の先、法面工事をしていた場所の先から霧が出てきた。ありゃりゃ。
8:00前、8合目車道終点に到着。やはり霧で視界は100~200mほどか。
前々日は、庄内平野までは見えないものの、6合目キャンプ場くらいははっきり見えていたのにな。
路線バスの乗客はもちろん登山客だけで、10名ちょっと。
ここからは登山道で、頂上までの区間は初心者向けコースとのこと。
8合目駐車場には、自家用車や貸切のツアーバスが何台も停まっていた。
18.07.22(日) 月山8合目→月山頂上
8:12 登山開始。こういう山登りは何年ぶりかな。すぐに弥陀ヶ原湿原に出た。
ただ、やはり霧で視界は100~200mほどか。湿原を通って頂上方面へ。

月山弥陀ヶ原
日曜日とあって団体客が多く、登山の恰好をしたツアー客の他、巡礼者の白装束姿の人も多かった。
9:35 9合目は佛生池小屋(標高1740m)に到着。手元の月山登山マップによると弥陀ヶ原→9合目は2.9km
iPod のウォークメータによると、8合目→9合目は、6.06km,8336歩。
↑月山9合目 佛生池小屋のライブカメラ映像。
右が8合目方向で、向こうが頂上方向。
出発前、この佛生池小屋に一泊するスケジュールも考えた。
ただ私はふだん登山はしておらず、山小屋に泊まったのは30年以上前、1984年か85年、
尾瀬のどこかの山小屋に10人ほどのグループで泊まったのが最後である。
あの時は相部屋押し込みで、1畳に2人以上という、ぎゅうぎゅう詰めの状態だったことを覚えている。
山小屋には慣れていないし、当然ながら、風呂・シャワーもないとのことだった。
鶴岡から路線バス往復で可能な行程なので、山小屋泊はやめた。
ただ、予定外のことで路線バスに間に合わなかったりする事態を考え、
この山小屋の連絡先電話番号はメモしてきた。

おくの細道最高地点。月山神社本宮にて
11:10 月山頂上到着。標高1984メートル。
ついに、おくの細道最高地点に着いた。が、霧で視界が悪いのが残念。視界100mほどか。
高校生の頃、初めて山小屋に泊まった時、腕を伸ばしたら
自分の手が霧で見えなくなる、視界数十センチのすごい霧に見舞われたことがあった。
そのような霧ではもちろん小屋の外には出られない。
出たら最後。方向が判らなくなり道に迷って遭難するだけ。
この日はそんなひどい霧ではなかったが、視界が悪いのはやはりちょっと残念だな。

月山頂上小屋にて
山頂小屋で\800の500CC缶ビールを飲んだ後、1杯\500の味噌汁を買い、持参したおにぎりとで昼食。
隣では、途中で知り合ったらしい男性3人が話をしていたが、私と同じく仙人沢へ向かうらしい。
頂上までの区間で、すれ違った登山客は数百人はいただろう。9合目→頂上小屋は、4.90km, 6719歩。
18.07.22(日) 高山植物の花
月山では高山植物の花をたくさん見たので、いくつか写真をアップします。名前はわかりません。

頂上より手前、北側で撮影
頂上の後、南西側で撮影

18.07.22(日) 月山頂上→湯殿山神社
12:40 頂上を出発。尾根筋に湯殿山方向へ。湯殿のほうが400mほど標高が低いので、ここからは下り基調。
中級者向けコースとのことだが、芭蕉と曾良が和装で、それもわらじで歩いたくらいだから、
なんとかなるだろう。それでも途中、残雪の上を歩く区間があった。

途中の残雪。写っているのは前を行くグループ
13:20 牛首(標高1729m)。ここは南方向へ降りる山道との分岐点。少し下ると、
麓へ降りるリフトがあるとかで、そちらへ向かう団体客が多かった。
13:48 金姥(標高1640m)。ここにも分岐の山道あり。

標高が下がったら、霧が消えてきた。
昨冬は37年ぶりの豪雪だったせいか、北面にはところどころ残雪がある。五六豪雪ももう37年前かあ。
男女のガイド1人づつと客らしき女性7人ほどのグループに先を越された。
「湯殿山は霧で見えない」と指差していた。あれが湯殿山の山腹かあ。頂上は見えなかった。
14:40 装束場(標高1340m)着。先ほどのグループに追いついた。
ここから、月山~湯殿山の尾根を外れて、急な下りの月光坂となる。湯殿山頂へ行くわけではない。
岩場が多く、鉄梯子で上り下りする難所もあるとのこと。
トイレはなかったが、小用を済ませてから出発。
14:50 最初の鉄梯子に到着。ストックが邪魔になるので、短くしてリュックに括り付けていたら、
先ほどのグループに追いつかれたので、先を譲った。

月光坂を下る鉄梯子。
写っているのは、先を譲った女性グループ。
手ぶれ写真ですみません。
鉄梯子の区間は5・6か所くらいあったかな。鉄梯子のあとも急な下りが続き、ところどころ沢水が流れている。
石だらけの下り坂で、沢水が多いところの石は苔で滑りやすい。何度か滑った。
月光坂を下り終え、梵字川の沢・含満の滝に出た。そのすぐ先、湯殿山神社(標高1050m) 15:35 着。
湯殿山神社には保育園児の団体がいた。下からバスで来たらしい。
急な下りの連続だったせいか、「膝が笑う」状態になりかけていたため、10分以上、ベンチに座っていた。
頂上小屋→湯殿山神社は、10.31km,14224歩。
18.07.22(日) 湯殿山神社→最後のハプニング
湯殿山神社から1kmほど先の仙人沢駐車場までは車道ではあるが、
細い道のため一般車両やバスは通れず、有料のマイクロバスが往復している。
マイクロバスには乗らず、歩いて仙人沢へ出た。湯殿山神社→仙人沢は、2.24km,2880歩。
私は今年5月04日、羽黒山麓の宿坊街、手向で昼食を食べたあと出羽三山ルートに入った。
その後、前々日,この日と計2日半かけて、おくの細道の出羽三山ルートを歩いた。
しかし、芭蕉と曾良はこのルートを1日で歩いてきてここに一泊した後、
翌日たった1日で羽黒山・手向へと引き返したそうだ。
和服とわらじで2日で往復・・信じられないような健脚だな。私には絶対無理だ。
ここからは6月~10月の土日祝日と夏休み期間中にバスがある。
最終17:20発鶴岡行に乗る予定だった。
ところが、バス営業所職員の話では、渋滞で最短でも30分以上遅れそうとのこと。
ええっ。でもまあ、仕方ないな。と諦めていたが、
先ほどの仙人沢駐車場⇔湯殿山神社 往復マイクロバスの最終便が戻ってきて、
これから鶴岡の営業所へ回送で戻るという。そこで、切符を事前に買っていた人が騒ぎ始めた。
「東京行きの夜行バスに間に合わない。鶴岡まで回送するマイクロバスに乗せろ。
どれも同じ庄内交通のバスじゃないか。17:20発に乗れば間に合うと言われてこの切符を買った。」
「鶴岡行のバスは渋滞の中を、既にこちらに向かっている途中です。」
「じゃあ、それとすれ違うところまででもいいから、回送のマイクロバスに乗せろ。」
で、この要望が通って手打ち。deal となったのだが、
待っていた10人(男性9人と女性1人)のうち、日本人は私を含め8人。
他の2人のうち1人は欧米系、その連れ合いのもう1人は東アジア系で、2人とも日本語を解さないらしい。
このややこしい deal を、英語の達者な人(もちろん私ではない)が説明した。
マイクロバスに乗って国道へ出たら、鶴岡からの反対側上り車線は渋滞。こりゃ30分遅れではすまないかも。
鶴岡方面へ向かう下り車線は順調で、数分で鶴岡からのバスが見えた。
トンネル出口の広い場所(チェーン着脱場か除雪車用作業場?)だったので、そこで乗り換え。
鶴岡行の正規のバスは、貸切バス用のきれいな車両だった。
ハプニングはあったが、ほぼ定刻どおり鶴岡駅に着いた。私は駅前のビジホ泊。
東京行夜行バスに乗り継ぐため、回送のマイクロバスに乗せろ。と言っていた人も間に合ったかな。