17.03.06(月)
1つ前の記事に書いた隣人、部の規程を新たに一つ作ろうとしている。
2年前から新しく始まった業務を明文化して、規程にすることである。
実を言うと2年前、その業務が始まることになったため、私も今の部署に異動した。
手探りで始めた業務だったが、2年経ってやっと定常パターンが確立されてきたので、
部の規程にすることになった。何事も明文化、マニュアル化する時代である。
ところがこの隣人(同学年で1歳年上)、文章を書くのが極めて苦手のようである。
一方、上司(5歳年下の理系女子)は、社外へ出す技術文書を作る部署にいたことがある。
また、1年前までの上司(今年定年の男性)も、文章はかなり上手い。
私も2年近く一緒に携わった業務なので、規程案のレビューに参加しているが、
正直に言って、内容をレビューする以前の問題が多すぎる。
「システムでユニークな数字が任意に割り当てられる連番の10桁データである。」(原文のまま)
→「数字」と「10桁データ」は、まとめてもっと短い言葉にできるだろ。ここの「任意に」は適切か?
システムで割り当てられる10桁のユニークな番号である。とでもしたほうがましじゃない?
他の箇所の箇条書き①~⑤、読んでみると
①は、上記と同様の8桁の番号の解説
②③④は、人間が入力すべき事項を順に述べたもの
⑤は、他システムと自動的に連動する時刻。
人がすべきことと機械がやってくれることを、ひとまとまりの箇条書きにする?時系列にもなってない。
私:技術文書では、ですます調はご法度です。「ました」はやめましょう。
隣:これ、ですます調なの?
私:「ました」は「ます」の過去表現ですから、ですます調になります。
隣:そうなんだ。
他にも、能動態/受動態,他動詞/自動詞の使い分けなど、あまりにもひどすぎる。
先週のレビューの時、上記の元上司はいら立って怒り始めた。
怒るのも無理ないよ。まあ、私も人のことは言えないが・・
理系人では、文章の上手い人と下手な人が両極に分かれるような傾向があるね。
文章の上手い理系人の書いたものは、シンプルで論理的に明快。一文一義。
隣人は、この逆の理系人のようだ。