令和のほそ道歩き初め - 羽越越え曾良ルート | M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLのほとんどはM3型(多顆粒型)ですが、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

大山から峠を越えて三瀬から海岸沿いに温海まで歩いてきた翌日、芭蕉はそのまま海岸沿いに進んだが、曾良は芭蕉と分れて、ここから山側に入った。というのが定説だそうだ。曾良日記の記述:「雨止 温海立 翁ハ馬テ直鼠ヶ関被趣 予ハ湯本ヘ立寄見物シテ行 半道計ノ山ノ奥也 今日も折々小雨 及暮 中村宿」から推定されるそうだ。私のような素人でもそういう意味に受け取れる。
時々小雨が降る中、温海湯本から越後の中村宿まで、曾良が山道を歩いたのはわかるが、どこを通ったか書かれていない。どこで芭蕉と合流したかも書かれていない。

私は両方歩いてみることにした。まず先に曾良ルート。その温海湯本からの曾良ルートだが、温海川の1つ南側の小国川を少し遡ったところにある小国で、旧出羽街道に合流する。その小国まで、温海湯本からどこを通るかだが、現在の地図を見ると、温海湯本のすぐ南の越路峠(標高129m)か、温海川を少し遡った高槙峠(標高322m)のどちらかと思われる。が、どちらを通ったか、ネットで検索してもはっきりしない。地図を見ると、越路峠経由のほうが距離が短く、高低差も少なくて通りやすいように見える。また、湯本から温海川を遡り始めると、すぐに川幅の狭い難所を通る。研究者でも特定できていないものを、素人の私がどうこう言うつもりはないが、ここは独断で越路峠を選んだ。

19.05.01(水)
鶴岡 7:40発の気動車に乗り、あつみ温泉駅へ。ウォーク開始。すぐに国道7号の旧道から分れ、温海川沿いの県道44号に入った。ここが芭蕉ルートと曾良ルートの分岐点。駅と温泉街は2kmほど離れている。
9:00 温海温泉街に到着。当初、鶴岡のビジホでなく、ここの温泉旅館に泊まることも考えた。が、ネット検索したところ、他の時期の1人向けプランはあるものの、10連休中の1人向けプランはなし。まあ仕方ないか。温泉旅館にとって稼ぎ時の10連休に、御一人様客を歓迎するはずはない。数人用の部屋にはなるべく多く、定員近い人数を泊まらせたいだろう。ビジホならシングルルームも多く、御一人様でもかまわないだろう。
温泉街をぶらり回った後、9:20 南の山に入った。細い道だが山道ではなく、舗装された車道である。9:38 越路峠(標高129m)を越えた。峠を下り、9:52 小国川沿いの県道に出た。出たそばに温海中学校がある。温海川より小国川のほうが平地が広いようだ。
小国川沿いの県道には、あつみ温泉駅から庄内交通の路線バスがある。平日1日8往復,土日祝6往復だけだが、地方の山間部としては多い方だ。何かトラブルがあれば、途中のバス停でウォーキングをリタイアできる。

 

写真.下槇代の時計塔。電柱が邪魔ですね。

 

小国川沿いに遡った。途中、下槇代の集落に時計塔があった。失礼ながら、こんな山中の集落になんでこういうものがあるんだろう?

 

写真.旧小国関所跡


11:07 旧小国宿に到着。南から峠をいくつも越えて北上してきた出羽街道は、この小国宿で東へ進路を変え、小国川を遡る。
曾良ルートは、ここ小国宿から出羽街道に入って南下する。小国から角間台峠を越えて小名部までの道は、車道ではあるが、路線バスなどの公共交通機関はないので、途中リタイアはできず、歩き切るしかない。
小国の集落を抜けた後、熊除けの鈴を付けて山中の車道に入った。これまた細い道だが山道ではなく、舗装の車道である。
11:57 角間台峠(標高296m)を通過。峠を下り 12:40 旧小名部宿着。ウォーキングメータでは、あつみ温泉駅から小名部まで、21.39km,26,620歩。
公民館の前にテーブルとベンチがあったので、ここで昼食にした。もちろんコンビニなどあるはずもない山中なので、出発前に購入して持って行ったものである。昼食を食べている間に、周囲の山が霧で覆われ始めた。さっき通ってきた峠のあたりは霧だろう。

昼食後、小名部の集落の中を歩いた。ここ小名部へは、あつみ温泉駅,鼠ヶ関駅から1日4往復半、土日祝も運行の「庄内交通」バスがある。13:39 の便に乗った。乗客は私1人。川沿いに道を下って平地に出たら、ショッピングセンタ前でお婆さん4人が乗ってきた。
鼠ヶ関駅前バス停で下車。鼠ヶ関発 14:39 の気動車で鶴岡に戻った。

この日、生まれた日が私と3日違いの徳仁親王殿下が即位されました。お互い、あと10か月足らずで還暦。私のような一般市民はこうして好き勝手やってますが、新陛下はこれから、日本政府や宮内庁の役人にこき使われ始め・・ もとい。ご多忙になられるんですね。御可哀想に。

 

↓この日のウォークの地図(6月19日追加)