汚い場面はありません。血が少しあります。

嘔吐に関しては安心して大丈夫です。

 

EXIT イグジット 韓国映画 2019年日本公開 イ・サングン監督


就職が決まらず、姉や親せきに面目の立たない自分に自信のない男性。

大学時代は山岳部に所属し、後輩の女性に片思いをしていたようです。

登山道具などを部屋に保管しているのを家族に馬鹿にされたりしています。

母親の(誕生日なのか、なにかの)お祝いで片思いの後輩が働く宴会場を予約し、再会に喜びますが、自分が無職だとは言えず、嘘をついたりします。

そこへ毒ガスを積んだ大型のトラックが来て、街は有毒ガスに覆われていき・・・

 

私が今、一番ハマっているドラマ「賢い医師生活」にも出演のチョ・ジョンソクさんが主演です。

チョ・ジョンソクさんは、そんなに美形ではないけど、表情が豊かで声も良しですね。

共演の女優イム・ユナさんは、へんに色っぽくもなく

韓国女優さんにありがちの(まくしたてる、キャーキャー言う)五月蠅さもなく

「整形と過剰なダイエット」てきな不自然さもなく、健康的な役に合っていると思います。

 

注意:ここからネタバレあります:::

 

 

 

 

毒ガスが街に広がってしまいガスの来ない高いところへ逃げるしかありません。

やはり自殺の多いお国柄か、高いビルの屋上が、ことごとく施錠されているため、

誰かが屋上に出るドアのカギを開けるためにビルの外を

スパイダーマンみたいに上がることになるのですね。

やや、高所恐怖症の私は、かなりゾワーっとしました。

映画を楽しむためには「特撮」について考えるのは野暮です。

若かりし頃のジャッキー・チェンには遠く及ばないながらも

ジョンソクさん、かなり頑張ります。ひやひやします。

そして、イム・ユナさんも頑張ります。

ふたりは心優しく正義漢で、自分たちよりも誰かの命を優先させます。

でも、助かりたくて泣いたりもするんです。

街にくる救援部隊は役立たずなのです。

自力で、ふたりは走ります。毒ガスから逃げていくのです。

救援部隊とのニアミス、そこからの頑張りに胸が熱くなります。

たまに、「ロープはそんな結びでオッケーなの?」などと思いつつw

走れ、走れ、飛べ、掴め、と応援しました。

 

ドローン部隊の登場がクライマックスかな。

ここで少し泣いた。

みんなで、誰かが生きてること生き抜くことを願うのは心が温まるし

ひとりひとりが自力で精いっぱい頑張る中で

見捨てられない、見捨てていかない、そういうお互いの信頼感って

永遠に大切だと私は思います。

 

でも、この映画の一番いいところは

依存するばかりではないってところです。

助けてもらうことばかり考えてない。

 

 

 

2021・9・3 Netflixで鑑賞

 

 

 

2019年公開 日本 監督 瀬々敬久

 

嘔吐表現 有り

注意箇所は、杉咲花さんの幼馴染男性の入院にお見舞いに行ったところ。

治療の副作用でトイレで。

なので、お見舞い場面見なければなんとかなるかも。

もうひとつは、

佐藤浩市さんが、土を食べるところ。

ここは目をそらすと、後の話につながりにくいので無理しないといけないかも。

 

吉田修一著「犯罪小説集」の中の「青田Y字路」「万屋善次郎」をミックスしたストーリー。

少女失踪事件と連続殺人事件が描かれています。

限界集落での、偏見や差別、大人のいじめなどが、これでもかこれでもかと繰り返されて、

気持ちが沈みます。

私は都会育ちなので、村社会というのはそれこそドラマや小説、映画でしか知りません。

もし、本当にこういう感じの暮らしなら、そこから人がいなくなっていくのはあたりまえだと思うし、

穏やかな暮らしを夢にみて、必死に村へ溶け込もう、貢献しようとよろず便利屋を努めた佐藤浩市さん演じる「善次郎」が

どうなっていくのかは、この映画の見どころだと思います。

私は、この映画好きです。おそらく数日は考察し楽しめます。

 

注意::::::ここからネタバレあります

 

謎が多くて、なんで?と思いながら話が進みます。

あっという間に見終わるのじゃなく、すごく長く感じます。

杉咲花さんの子供時代なんかもそうですが、子供が大人に対する態度、大人が子供に対する態度に

違和感がありました。

子供が(態度が)かわいらしくないし、大人は情けない。

まぁ、村全部が家族みたいな、というのを描くならこうなのか?とも思えますが

限界集落なんだからさ、子供をもっと大事にしようよ、とか

しっかり躾をしないから、都会に出て神社でおしっこしちゃうんだよ

 

綾野剛さんは、美形と思わないので、「たけし」みたいな役が素晴らしくいいです。

最初に、ん?障害があるのかな、と感じる様子で登場しますが、ドキっとしました。

私はこのときのドキっをラストにまで引きずりました。とくに歩き方、後ろ姿でも見せている。

あんまり日本人でこれやれる人知りません。

 

佐藤浩市さん

私は、子犬を捨てた青い車の人が、最大の謎でした。

車を買い替えた、というような話が出てくるので、青い車は善次郎(佐藤浩市)のかと思ったりしてまして混乱しまくり。

 

久子。善次郎を助手席に乗せて足元にスマホ落として拾う。

(善次郎のほうへ屈みこむ姿勢)

それで、すれ違う村人にいやらしい想像させ、混浴風呂に自分で誘いながら泣くとか

この女性は、ぜったいに罠なんだろうって年寄りの手先なんだろうって

本当に頭にきました。

でも、車のなかで性的なことを本当にしていたとしても、大人で独身なんだし、

墓にペンキで文句を書くほうが、よほど頭おかしいでしょ。そんなに純情か?村人よ。

なんならお墓のほうが神聖なんじゃないのか、村人!墓にペンキ落書きとか輩か?

↑怒りまくり

 

そして、シェパード。犬。妻を亡くした善次郎の唯一の家族。

放し飼いしてないし、噛まれたっていう年寄りさ、自分で近づいたんだから自分のせいですよ。

善次郎の努力を年寄り連中が蹴散らしていく。親切が仇となり歩み寄れば利用され

善次郎が追い詰められていく。

なにも悪くなかった人が、闇に包まれて落ちていく。

 

でも、私はいじめられて命を絶つくらいなら、せめて一矢報いたいほうだから

善次郎を応援していた。人を噛んだ犬を褒めていた。

 

謎。たけしの部屋の押し入れの「空間」

あそこに何があったのか?たけしでは少女を隠すことは無理だと思う。

違うのか?

穏やかにみえる田舎暮らしが実は裏では地獄だったように、無能そうな「たけし」の裏の顔は実は・・・ってこと?

最後に箱に詰めた偽ブランドバッグを捨てようとするのは何?あれが入っていたってこと?

少女の遺体は出てきていない。

 

村上虹郎さん演じる村の青年。このエピソードは無用。

自分の欲望のために、好きな女の子の自転車パンクさせ、都会に出た杉咲花さんの職場にまで就職。

そこの「陰湿さしつこさ」はわかるけど、要らなくない?

 

私は、綾野剛さん演じる「たけし」は犯人ではないと思いました。

警察署での偽アリバイからの「ニヤ」は、そうなると謎ですが

 

花冠を乗せてくれた優しいアイカちゃんの後をついていくたけし。

 

ここが、ゾーっとしました。へたなホラー映画よりも。余韻がすごい。

 

2021年9月1日 Netflixで鑑賞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘔吐恐怖症が避けるべき表現が多い作品(文字で気持ち悪くなるので王都としていきます)

念をおしますが、王都恐怖症の方だけに向けてのレビューです。

 

注意「HOSTEL ホステル」クエンティン・タランティーノ製作総指揮・映画

なんでこれを観たのか、当時の友人のスプラッタ趣味に巻き込まれたせい。

私、血しぶきは平気だけどなぜこんなにやたらめったら吐くのだ、こいつらは、と頭にきました。

王都恐怖症はぜったいにNGです。表現がリアルです。

ホステル観たせいで、チョコレートプラネットさんのコントで口に玉みたいのを咥えてるやつが見れません。トラウマ。

 

注意「凪待ち」香取慎吾主演・映画

ギャンブル依存症を描いたと聞いて身構えずに鑑賞。

なんか追いかけてくる王都場面のショックは計り知れない。激しく後悔、そして恐怖。

しばらく外に出れなかった。

記憶から消えていかない。

 

注意「JIN-仁」TBSドラマ

高評価のドラマですね。豪華キャストですし、見ごたえもあり、私は安定剤を多めに飲んで観ました。

最初からコレラと戦うということで、主人公がもどしまくります。覚悟しないとだめなやつ。

 

注意「Breaking Bad ブレイキングバッド」アメリカ・テレビドラマ

すごく面白いんですが、主人公が末期がんの治療の副作用で盛大に吐きます。シーズン1ではほぼ毎回のように。

肺がんがあるという表現なのか、咳き込んで、いろいろ苦しむついでにあれこれ出ます。

しかも、悪いひとたち下層階級のひとたちを描く作品に多い汚物系の表現が頻発。

私は血は平気なんですけども。

面白くて先を観たいんだけど王都と汚物が出るかもの緊張が永遠に強くてシーズン2で挫折しました。残念。

 

注意「ER緊急救命室」アメリカ・テレビドラマ

日本での放映当時は、私はまだ王都恐怖症ではなくて、大好きなドラマでした。

DVD全巻揃えて持っていて見返すと、医療スタッフの苦労として診察する患者の汚物を浴びるという悲劇が定番になっていて

やたらとそういうのが表現されています。

油断して観ているとひどい目にあいます。大丈夫なひとには笑える場面なのでしょう。

私は患者が口を閉じたら「来るぞ」と目をそむけてますがこれが疲れる・・・。

でもまぁ、そこを乗り越える価値があると思えるほど私は好きです。

 

うーん、思い出して少し具合が悪いので、ここまでにします。

 

ありがとうございます。

 

 

 

 

40年近く、嘔吐恐怖症です。

重症だったころは、嘔吐という文字もダメでした。

 

基本、かなりの潔癖症です。それは感染して嘔吐したくないから、だと思います。

あと、体液が苦手なので

人が歯磨きする様子、痰もダメ、鼻水も見たくないし、

検査で、自分の唾液を採るのに、唾を出すことも、ものすごく苦痛です。

 

同じ症候群を持つひとに向けて

たぶん、困っているであろう「映画やドラマの鑑賞」の参考になるブログを作りたい。

そう、嘔吐場面、怖いですよね。うっかり見てしまうと、ずーっと引きずります。

なんで、映画やドラマでそういう場面を作るんだろうと怒りがわくほどです。

しばらく立ち直れないほど体調を崩すので私は長い間、映画もドラマもあきらめて

一切見ない時期も長くありました。

 

私は睡眠導入剤を長く利用しているので、軽い健忘があり、

前に見たものが、あまり記憶できなくなっています。

 

なるべく正確にするために、記憶が新鮮な作品のみの鑑賞記録にしていこうと思います。

 

世間で高評価でも、嘔吐表現が少しでもある場合、

普通の映画やドラマのレビューとは性質の違うものになります。

ですので、普通の感覚でレビューを読みたい方には向きません。

 

嘔吐恐怖症で、映像作品をそういう場面に怯えて常に緊張してしまう人が

「この作品は大丈夫!」と安心して楽しめるようにレビューしていきます。

 

もちろん、

「これはダメ」なのも、書いていきます。

ダメ、というのは「嘔吐表現がある」ということに絞られますので、ご了承ください。

 

では、誰かの役にたちますように。