無事青森のサマーキャンプ場に辿り着き、市内の散策に出かける。予定ではもう昼のねぶたが始まっている頃だろう。まったく土地勘がないのでとりあえず賑やかなほうへ向かって歩いてみたのだが、これが思ったより遠い。途中で冷えたコーラを補給しつつなんとか大通りが見えてくると、そこはもう祭り会場であった。
お~!!やってるやってる!!
ラッセラ~ラッセッラ~の掛け声とともに、巨大な神輿がやってくる。
うだるような暑さの中、重たい神輿を担いで市内を練り歩く。かなりの重労働だろう。担ぎ手は地元の高校生や若者が多かった。彼らのような汗の掻き方が僕は一番きれいだと思う。昼に見るのも十分デカいけど、夜にライトアップされているのを観たらもっと壮大なんだろうなぁ。
改めて見返すと、写真をあまり撮っていなかった。よほど見とれて居たのだろう。祭りは1時間ほどで終わり、見物人たちはそそくさとゴザを畳んで引き上げていく。
僕はというと、この旅のメインイベントが行われているビルへ向かっていた。夜の部までまだ、かなり時間があるしね。
着いたぞ~!!「アフターマン展」
さっそくビルに入り、会場のある階までエスカレーターに乗る。途中待ちきれなくなって、速足で駆け上がった。
チケットを買うため受付に行くとそこの女の子がマスク越しでも分かる美人。まさか彼女はアフターマンに1mmも興味がないと思うとちょっと可笑しかった。もしこの仕事で未来生物に興味が湧いたら僕と結婚してくれ(笑) そんな邪念を抱きつついよいよ空想の世界へと足を踏み入れる。
いきなり5000万年後の世界地図が!(≧▽≦) まるでこれから冒険に行くみたいにワクワクさせてくれる。プレートテクニクスによると、遠い未来、南アメリカと南極を除く大陸は衝突して一つの大きな大陸となるのだ。5000万年後に国境もクソもない!
地図だけで早くも大興奮(笑) 入口には著者のディクソン氏のご挨拶なんかも流れていました。
そして通路を抜けるとそこには・・・・・・
グロースだ!山岳地帯に適応した偶蹄類の子孫!ちなみにこの世界では主流の植物食動物はラバックと呼ばれる、ウサギが大型化した種にとって代わられている。
リードスティルト!この本のなかでもデザインがすごく好きな生物だ。魚食性に進化した食虫類である。
ラブーン。二足歩行かつ肉食に進化したヒヒ。大きさからするとカルノパピオ・グランディスかな?絶滅したライオンやハイエナのニッチに入り込んで大型化するという予測である。だが現代でももうすでに大型捕食者の絶滅した地域のヒヒが肉食を好んで行うという研究結果があるようだ。進化は常に現在進行形である!
マカクウェティ。あれこんなんいたっけ?と思ったら今回の企画のためにディクソン氏が特別ににデザインした新種の未来生物(?)だった。ニホンザルが祖先みたいです。てかどうみてもヒバゴンだろ、これ。
他にもヴォーテッククス、デザートリーパー、ジャイガンテロープなどの未来生物の模型や展示があってかなり楽しかった。それでも、僕が一番会いたかったのはやっぱりコイツ。
でた~ナイトストーカー!!
コウモリの末裔にしてバタヴィア列島翼手類の頂点に立つ捕食者!!こんなのに襲われたらひとたまりもないぜ?
記念撮影!帽子は家に忘れたので青森市内のセカストで購入しました。1000円くらい。
ナイトストーカーがやはり一番インパクトのある生物だからだろう、順路の最後に待ち構えていました。その後ろのお土産コーナーでまぁまぁ散財し(笑)現代へと帰る。
アフターマン・・・・・・夢をみさせてくれてありがとう。またやるのなら、僕はどこまででも行くぜ。じゃあな未来の支配者よ。
5000万年後の地球で会おう!!
また歩いて、キャンプ場へと一旦戻る。交通規制やバイクの停められそうなところをチェックしつつ。
軒先にいたにゃん。かわいい。
青森港に停泊していたフェリー。函館行きかな?
そして暗くなり、再び市街へ赴く。今度はバイクに乗って行った。荷物がない分、運転はかなり軽快。
そして花火と神輿を海に流す儀式をみるため港へ赴くとそこは人、人、人!!!
とんでもない人の量。まさに足の踏み場もないとはこのこと。大混雑のためなかなかいい場所がとれず、きれいな写真は残念ながら撮れなかった。元々僕の携帯の性能の限界というのもあるが。
しかし、花火は本当に壮大で綺麗だった。花火でここまで心を奪われたのは初めてかもしれない。開くときのドン!という音の衝撃波が地上まで伝わってくるのだ。神輿は正直遠くてなんだかよく分からなかったけど、ラッセラ~!!の掛け声とともに海を渡るその様は幻想的であった。
北の短い夏に行われる、熱い祭り。こんなブログじゃその凄さは伝わってないと思うけど、
一生に一度は絶対に、絶対に観るべき。
(つづく)