午前6時、君ヶ浜しおさい公園で起床。
犬吠崎灯台は、夜通し暗闇の中を照らし続けていた。365日、休むことなく、ただひたすらに、太平洋に1つの光を放ち続ける。その輝きはきっと、何光年も先から地球に届く星にも負けないだろう。この夜明けは僕にとって新しい今日の始まりだけれど、灯台は自分の一晩の仕事を終えて誇らしい気分になる瞬間のはずだ。
まだ気温が低いので、散策に出かけた。
海は荒々しくうねっている。
ヒラスズキやるんなら、いい感じのサラシだろう。もう少し南の暖流が岸による磯の話であるが。
のんびりと出発。今回の旅は特に目的もなく、目についた漁港や川で釣りでもすればいいやという感じ。半島を一周するには2日もあれば十分だろう。
出発してすぐ、早くもカルチャーショックを受ける笑
これ、北海道じゃないですよ?めっちゃ走りやすいじゃん。大好きになった北海道みたいな道が、隣の県にあるとは。ほかにもツーリングのバイクをよく見た。こちらは原付なので、時々、ライダーが追い抜いていく。
景色もなかなかいい。が、ご覧の通り雨が降ったりやんだり。本降りになるとその都度雨宿りを強いられる。
もっと爽快な海沿いの道もあるけど、原付は✖。大人しく一般道を行くことに。
正午近く、いすみ市に辿り着いた。夷隅川と野池で釣りを試みるも、何も釣れず・・・・あまり写真も撮っていない。
この日最後の写真はこの廃トンネル。
犬鳴村の入り口みたいだと思って撮ったのかな?この先日本国憲法通じず・・・・なんちゃって。
夕方、寝床を求めて海岸に戻ったが、爆風すぎてテントを張れない!中途半端に街中なのでなかなかテントを張る場所が見つからず、大分内陸に入ってなんとか風を遮れる公園駐車場を見つけた。
が、これが失敗だった。
10時ごろ、一台の車が訪れる。降りてきたのは声からして二人組の若い男性。二人とも夜中にも関わらず声がでかい。二人は懐中電灯を持って公園内に歩いて行った。こんな時間に何をしているんだろう。絡まれたら面倒だ。喧嘩百段を自称する僕は、安い挑発に乗って手加減できずに警察沙汰になりかねん。その様子をこっそりテント内で見ていた僕は今夜の展開が心配になった。
が、そんな心配は無用であった。かれらが20分ほどして駐車場へ帰ってきて、その目的が分かったのだ。
男A「いや~やっぱなんか怖かったな~」
男B「何もなかったけどね」
そして、男Aは元々デカイ声をさらに張って、明らかに張ってあるテントの方向を意識して、わざとその中にいる僕に聞こえるようにこう言った
「自殺した人の幽霊出るってホントかな??」
おいおいおい!まじかよ!!眠れねーじゃねぇかよぉぉぉl!!