11月4日
朝、石川県は能登半島の先端、日本の重心地で目覚める。
まるで旅人を急かすような、眩しい朝陽と海のコントラストが実に綺麗だった。身支度を整え出発。
海岸線を2時間ほど走って、しばし休憩をとったときに携帯を開いた。するとなにやら待ち受けに見慣れない文字の羅列が。
原発事故・・・・!?と一瞬思ったが訓練の文字を見て一安心。地元民じゃなくてもその地域にいる人全員が受信するシステムなんだろう。こんなにのどかで、美しい港町も、原発と共に生きていることが悲しかった。
ちなみに、僕はいかなる理由があっても原発は反対。というか、平和的利用も含めて核エネルギーを人類は完全放棄するべきだと思っている。
なぜかって?それは僕がちっぽけな存在だからだ。僕という一個人が反対したところで、国は原子力発電をやめないし、世界から核兵器がなくなることはない。だったら、いやだからこそ僕は日本国民として、地球人としていかなる理由があっても原発&核兵器(ここでは同じものとする)には胸を張って反対の立場でなくてはならない。核エネルギーがあることを前提とした世界なんてこっちから願い下げだ。世界中の全員が賛成し、安全性が保障されていたとしても、僕は反対の一票で在りたい。
まぁそんなカタい話は置いといて・・・・・・
そういえば海辺に時々、気になるものがあった。
このやぐらみたいなの、なんだろう?琵琶湖のエリみたいなものなのかな?知っている方いたら教えてください。
穴水市の中心でお昼休憩。おなかが空いたので、ここ数日気になっていた店へ入ってみた。
出ました石川名物、「八幡(やはた)のすしべん」
八幡のすしべんとは??
八幡のすしべんとは、すしと弁当を売っている店である。店内は半分に分かれていて、向かって右が食堂コーナー、左が総菜&コンビニコーナーとなっており、注文の仕方が独特なのも特徴である。
しっかり予習をして挑んだのだが、やはり初見ではどう買えばいいのかよく分からなかった。でもおかずだけの弁当をレジに持って行って炊き立てのご飯を入れてもらうのは体験できました。
アツアツのご飯が冷めないうちに、近くの海辺で喰らう!
めちゃくちゃ旨い!久しぶりの主食+おかずという献立に涙が出そうになった。ちなみに豚の角煮も絶品だったが、汁を多めにとってしまった(写真ではすでに飲み干している)のが大失敗。予想以上に重量が嵩んでだいぶ値段が高くついてしまった。なるべく脱水してレジに持っていけばよかった。
腹も満腹になったので、旅再開。能登島に渡ってみる。
島に入る前にカウンターが。小さいカブでもしっかり認識して計測されてました。このうち何台がスーパーカブだったんでしょうね。
島をぐるっと回ろうと思ったが、この先で行き止まりだった。本土への橋を探してもう一度渡る。これが今回の旅最後の島でした。
その後は再び海岸線をひた走る。2時間ほど走っただろうか、ついに富山県の県境を表す看板が見えてきた。
この後自宅に帰るには新潟、長野、山梨を通る予定なのだが、その3県はいずれも過去に訪れたことがある。つまり、この先の富山県が、僕の最後の未踏の県なのである!
その境界線を時速30kmで跨いだ時、時空を超えて僕の新たな旅が始まった。
その夜、富山市内のかぎりなく通報されそうな公園で就寝。
45/47都道府県到達