11月2日
朝、またしても謎のスペースで起床。今日は国道8号を使って石川県に入る。
河北潟。いわゆるラグーン(潟湖)。北陸はこの手の湖が多い。海と繋がっている、茨城の涸沼のような場所。
この写真を撮った直後、後輪に異変を感じる。どうやらパンクしてしまったようだ。悪化させないよう、バイクから降りて押していく。10kmほどトボトボと押して、街の小さなバイク屋へ助けを求める。埼玉まで帰るというと、すり減ったタイヤの交換を勧められた。このタイヤでは修理してももたないと。まさかの痛い出費だったが、安全第一で後輪を購入して装着してもらう。所持金がほぼなくなってしまった。
この日はそれだけで一日使ってしまい、夜中に公園駐車場で就寝。
11月3日
昨日は思わぬアクシデントがあったが、今日はどうなることやら。能登半島を回ってみることにした。
まず向かったのがなぎさドライブウェイ。
このあたりの浜は砂が細かく、車やバイクが走っても沈まない特殊な場所なんだそう。ゆえに道路として機能している。
ちゃんと標識もある!潮風を浴びながら気持ちよく走れた。
干潮時を狙って~波打ち際を行く~♪ (濡れないように~)
(元ネタ分かる人いるんでしょうか?)
こんな波打ち際まで行けるのも、ここならではだろう。周りには釣り人の車が多かった。海すれすれに駐車して、バックドアから釣りを楽しむ。潮位差が極めて少ない日本海独自の優雅な釣りスタイルだった。
砂の道を走破し、次に向かったのは「世界一長いベンチ」
一番端っこでコーヒーを沸かして飲みました。最高に旨かった。
ここは夜のライトアップが綺麗だそうなので、もし次に石川に来ることがあれば夜に訪れてみよう。
お次は「白米千枚田」。いわゆる棚田。実際に1004枚も田んぼがあるという。
しかしあいにく田んぼとして機能しているシーズンは過ぎてしまったためこのありさま。それでも道の駅が近くにあることもあってか多くの観光客が訪れていた。あと、海がすごく近いのね。
(※現在能登半島地震の影響により道の駅は休業されているそうです)
このように、能登半島は全国区で有名な場所こそないが、こうしたついつい足を止めたくなる珍スポットがたくさんある。
そして適度にアップダウンとワインディングのある軽快な道路。多くのライダーとすれ違った。関東の伊豆のように、北陸界隈のライダーご用達のツーリングスポットなのだろう。
本日のラストは「日本の重心地」
日本の重心点は正確には海洋上にあるようだが、能登半島の先っぽが最もそこに近い陸地らしい。
ならば行こうではないか、日本の重心点へ!!
午後4時、能登半島先端に到着。
展望台へ登ってみた。民家の脇を通らねばならず、行き方に迷った観光客が僕を含めて大勢いた。地元の農家の方に聞いたが、もう今日だけで何度も聞かれているという。そりゃ、さぞかしストレスだろう。
釜山や上海、ウラジオストクなどとともに、東京への距離が書いてある。302km・・・・・もう途方もない距離ではない。日本をほぼ一周してきて、故郷が近づいてきている。それが、なんだかおもしろくなかった。
日本の重心どころか中心を表すモニュメントがあったので、珍しく自撮り。
俺が日本列島の中心!笑
すぐ近くの小学校にも、日本の重心を表すモニュメントが。
偶然か、明日は祝日で学校はお休み。そのぶん朝はゆっくりすることができる。目の前の浜辺、日本の重心地で今晩を明かす!
44/47都道府県到達