その昔、TOMIXのキハ57をバラで一両購入していまして。
HG製品にしてはキハ57らしからぬ製品(キハ58400のボディそのまま)で不評だった製品です。
その後にリニューアル発売されたキハ57はちゃんとその特徴を捉えた製品となっていますが。
キハ57としては使えんなーと思いつつ、だったらキハ58の非冷房車にすればいいんじゃない?ということでキハ58に変身して頂きました。
あまり番号特定車にはしないんですけど(特番にするとあそこが違うここが違うとツッコミが入るので)富山機関区のキハ58 565をイメージしてお手軽に再現してみました。あくまでイメージですけど。
お顔はちゃんと非冷房車になっています。(冷房用のジャンパ栓がない)
さすがにここは非冷房車のポイントなのでメーカーとしても押さえています。
前面窓は実車がデフロスタ付きの窓だったので、キハ56の前面窓ガラスから持ってきました。(当時はまだキハ56のガラスパーツが入手できました)
デフロスタは運転台側だけの装備だったので若干違いますが、雰囲気は出ていると思います。今なら「ときわ」セットのキハ28から持ってくれば運転台側だけのデフロスタは再現可能ですがそんなことする奴はいないでしょう。
TNカプラーはSPタイプに交換し、単線用スノープロウを装備してみました。
寒冷地用の厳つい感じが出ました。
但しキハ57としてはテールライトの形状がエラーでした。
車番は勿論、キハ58 565をバラ数字から並べて。なかなか綺麗に転写できなくて苦労して、これで妥協しました。
特徴的な非冷房車の屋根はキハ57の製品のそのままです。
ベンチレータが6個並んでいます。
無線アンテナはJR化後に付いたので時代的にあったのかどうか微妙ですが一応付けています。
水タンクは新潟車の特徴の上面が平たいタイプに交換しました。565は元々新潟から富山に流れてきた車両なので、新潟時代の装備が残っています。
西日本ではこのタイプのキハ58はあまり見かけませんでしたが。
パーツはトレジャータウンのキハ58水タンクB(新潟)です。
このパーツは無加工で取り付けが可能です。TOMIXからはパーツの発売が無いので重宝します。
しかも手抜きで塗装していませんが雰囲気は悪くありません。
それと、キハ57としてはエラーの乗降扉の明り取り窓があります。キハ58400番台を再現したいのでこれはこれでOKです。
運転台部分を真横から。
ここもバランサーの点検口があるのがキハ57としてはエラーでしたが、キハ58400にしたいのでこれでOKです。
このあたりも現行品では点検口なしに修正されています。
一応、富山機関区らしく「金トヤ」をインレタしてみましたが、ここは転写しにくい。もっと上手に転写できればいいんですけどね、そこは腕前の問題もあり・・・
台車は空気バネは要らないので余りもののDT22に付け替えました。これですっかりキハ58の仲間入りです。
そして最大の残念ポイント。妻面が冷房車のままです。
これはキハ57、キハ58どっちにしても非冷房車としてはアウトです。
冷房用ジャンパ栓受けもありますし、右側に冷房配電盤があります。
非冷房車はここは配電盤ではなくて左側と同じ窓があるはずの場所です。
ちなみにこちらはTOMIXのキハ27100ですが、まさにこんな感じだったはずです。
でも、あくまでもお手軽改造がモットーなので、見なかったことにします。
どうしても気になる場合はトレジャータウンから非冷房妻板が発売されているので、それを使って改造という手もあります。
室内シートパーツは青色着色のものが装備されています。
着色済みのシートが装備されたTOMIXキハ58系シリーズはこれが初ではないかと思います。
ということで側面から見てみますと。
雰囲気として悪くはないですね、そもそもがHG製品のキハ58系ですから。
「妻板なんか誰も見ないよ」って前提ですけど。編成に混ぜてしまえば遠目に分かりませんし。
という訳で富山のキハ58 565(っぽい)でした。
大糸線、高山線のキハ58系は結構バラエティーがあったようなので細かい差異を見比べるのも楽しいかもです。
たしかTOMIXからは急行色の非冷房車が発売されていないので、お手軽にキハ58非冷房車を手にすることが出来て自分として満足しています。
(盛岡色の製品はありましたね)
キハ57の製品としての評価は最低?でしたが、元々がHGのポテンシャルのある製品なのでこういう使い方もできるなーってことで。
しかも安く手に入れることが出来ますし。
逆に現行品のキハ57はこれらの反省を踏まえてかなり実物に迫っていますので、気づいたら売り切れていて未だ手にすることが叶いません。
この場を借りてキハ57系の再生産を希望しておきます。
と、今更旧製品にツッコミを入れてごめんなさい。