24系用のオリジナルのオシ24は5両製造されました(1~5)が、いずれもグレードアップされ700番台(701~705)となりました。
ちなみに14系の改造車はオシ24 100番台です。
700番台は、あさかぜ用のオリエント風食堂車(704,705)と出雲用の星空風の食堂車(701~703)の2種類がありました。
星空風食堂車は出雲で活躍し、食堂営業の廃止後も連結されロビーカー的な用途で使用されていたようです。
出雲の廃止まで走り続け、最後の現役オシ24となりました。
(そしてさよなら出雲セットに組み込まれて発売される)
ちなみに星空風食堂車は当初はあさかぜに使われていたらしいです。
オシ24は尾久に1両残されていたらしいですが、今もあるのかな?
残っているなら鉄道博物館で展示してほしいものですね。
今回はオリエント風食堂車と星空風の食堂車を模型で比べてみます。
今回の主役 オシ24 702 星空風食堂車
TOMIX:さよなら出雲セット(品番:92947)より。
さよなら出雲セットで初めて登場した星空風の食堂車は現在もこの製品だけです。もしかしたら出雲セットとかでいつか再販があるかもですが。
さよなら出雲セットは発売当時はすごい人気でしたね。
高価だったにも関わらず飛ぶように売れたらしいです。
我が家は予算が取れずにセットで買うことは断念、中古のバラで一部車両のみバラで購入しました。(それでも結構高かった)
<厨房側>
星空風を模していますので、車内は青い成型の室内バーツが付いています。
流石に車内パーツは色替えだけだろうと思っていたのですが。
Hゴムは黒、トイレ窓は白色が入っています。さよならセットはトイレ窓が白い部品になりますね。
<廊下側>
車体の外観的にはオリジナルのオシ24のまま金帯になった感じです。
参考までにオリエント風のオシ24を。車内のカラーリングが違います。
こちらはTOMIXの98725(あさかぜセット)のオシ24です。
上がオリエント風のオシ24、下が星空風のオシ24です。
星空風のオシ24はクーラーが更新後(新型のAU77 )になっています。
ステンレスのカバーがインパクトがあります。
オリエント風のオシ24はオリジナルのAU76が搭載されています。
どちらもクーラーは別付け部品化されていて精密です。
車内を比べてみますと。
オリエント風の食堂車は赤基調の配色でオリエント急行をイメージした内装となっていました。
かたや星空風は星空イメージなので青基調(青だけですが)の内装です。
実車では屋根の照明がラウンジ風になっていたり(スナックみたい)、壁面に星が描かれていたりと、凝った造りになっていたようです。
食堂部分の拡大比較です。
ただの色替えモデルにあらず。オリエント風のほうはテーブルのランプが点灯しますのでそれはそうですが、星空風のほうはテーブル席を4つ潰してラウンジ風にしています。ソファーが配置され、ソファーの前にはテーブルが4つあります。
ですので、食堂としては6テーブルで24席となっています。
オリエント風のほうはテーブル数は10卓で席数は40で、これはオリジナルのままです。
ラウンジ風にしてロビーカーとしても使えるようにしたのがこの車両が長生きできた要因かも知れませんね。
ちなみにオリエント風のほうは座席パーツが別部品で室内と色を変えています。(こちらは、エヌ小屋の室内パーツを取り付けています)
左端は喫煙コーナーと電話コーナーですね。
オリエント風は座席の下にテーブルランプのLEDが入っている分だけ床板が分厚くなっていますが、外からガラス越しに見る分には違和感はありません。
正面から見たらこんなに差がありますが。
上が、ラウンジ風のオシ24 702です。
ガラスの刻印が2525で旧製品からのパーツで、ガラスに切り込みが入っていてやや波打っていて嵌まりが悪いです。
現行のオシ24はガラスが改良されて切り込みが入っていないストレートなガラスになっています。
床下機器は元は同じものだったはずで、どちらも2525の品番のパーツです。
両端の金型だけを改修してTNカプラー対応にしているのが現行製品(上のオリエント風)です。(KATOカプラーはオリジナルではありません)
どちらも新タイプの集電台車になっています。
模型的にはオシ24金帯車はTOMIXでも古くから製品化されていました(#2534)が、実はオシ14を金帯に塗り替えただけという、本来の700番台を模した製品ではありませんでしたが、1世代前のあさかぜセット(#92793)から正しいオシ24 700番台の車体になったようです。
ということで、グレードアップされたオシ24星空風の食堂車を模型で見てみました。
これらのグレードアップされた食堂車も結局は根本的な食堂車利用増加に繋がらなかったのか、従業員の確保も難しかったこともあり、営業車両としては長続きはしなかったようです。
残念ながら自分はブルートレインの食堂車で食事をしたことはありませんが、当時の食堂車のメニューをアップされているサイトもあるようですので、興味のある方は探してみるといいかもです。
最後までご覧いただきありがとうございました。