密度に濃淡はあるが 五大陸はひととおり回った。密度の濃いのはヨーロッパや東南アジアで、薄いのはアフリカや南米。だからといって怖い南米や興味の湧かないアフリカに敢えて行こうとは思わない。
そんな中 興味はあるが行っていないエリアが中東である。コロナ前にイスラエルとその周辺へ行ってみようと 飛行機とホテルを押さえまでしたが、コロナで飛行機が飛ばなくなり取り止めになった。そのイスラエルはいま戦時下にあって、わざわざ行く状況にはない。それならと代替で探し出したのがイランである。
元ペルシア帝国だけあって、何よりも遺跡を中心に世界遺産が多く、20カ所以上もある。そして国民が日本シンパであるというのが嬉しい。その理由というのが、大嫌いなアメリカと戦った国だから,というもの(敵の敵は味方)。
しかし困難な点も多い。あのペルシャ文字は 何を書いてあるのかサッパリわからないし、反米だから欧米の企業があまり入っておらず、国内エアやホテルを取るのが難しい。国土が広すぎて(日本の4-5倍)、移動に時間がかかる。
情報も少なく「地球の歩き方」も‘17年版を最後に続刊が出ていない。クレジットカードは使えないし、厳しいイスラムの戒律のせいで 飲酒は固く禁じられているのが致命的である。こんな国内事情を知るにつれ、行く気が萎えてきた。
イランを代表するペルセポリス遺跡