蘇ったソニー | 100回行こう、ヨーロッパ 

100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

ソニーの総会通知が送られてきたので決算書に目を通した。経営状況が悪かった7年前に書いたブログが下掲 『うたかたの ”SONY”』 だが、今はかつての不振から抜け出し 絶好調みたいだ。

ソニーと聞くと、年配者には電機のイメージが強いが、’20年度のグループ売上高9兆円(純利益1.2兆円)の内訳をみると 電機は 2割でしかなく、ゲームが 3割、エンタメ (音楽と映画)が 2割、金融 (銀行と保険)が2割、半導体 (映像素子) 1割となっている。ソニーはゲームとエンタメの 遊び産業 に変身していたのだ。

ソニーが制作したアニメ 『鬼滅の刃』 の大ヒットが、今のソニーの業態と勢いを象徴している。

 

これにより ソニーは理系学生の就職したい会社ランクの1位, 2位に君臨するようになった。かつてソニーとパナソニックが競っていた時代、同じくらいに優秀な学生がそれぞれに入社したと思うが、トップの先見性の優劣により 今の立場に大きな差がついてしまった。これが人生の運というものだろう。

この 5年間で売上が118%になった一方で、従業員を85%まで減らしている。いちど地獄を見ているだけに、この堅実経営は当分の間、同社株を保有していても大丈夫と思わせる。