国境の旅 | 100回行こう、ヨーロッパ 

100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

現実問題として外国へ行けないとなると 旅行ガイド誌をめくることはないし、トリップアドバイザーで調べることもなくなる。そんな状況下で 『世界の国境を歩いてみたら』という本をたまたま手にした。隣接する国の文化の違いを扱ったドキュメンタリーだが、読んでいると旅をしている気になる。

 

全部で12か所の国境を取り上げているが 「フランス×イタリア」、「オランダ×ベルギー」といったシェンゲン条約(領域)内の移動における国境はあまり面白くない。自身でも 国境を跨いでの陸路移動を何回も経験したが、シェンゲン条約内の移動は 国境と言っても 文化や生活が似ているから、県境を越えるのと同じくらいの自由度で何ら問題はない。

 

これがシェンゲン条約から外れるとすごく煩わしくなる。関心を持ったのは「パナマ×コスタリカ」とか「南アフリカ×モザンビーク」といったあたりだ。未開の地であったり、経済格差が大きかったりすると 国境越えは難しくなる。

先日YouTubeで北朝鮮から中国へ渡る鉄道の旅を見たが、手前の北朝鮮が不毛の地に近いのに対し、川向こうの中国にはビル群が立ち並ぶ。 こうなると国境越えは見るからに難関である。

 

これらに関心はあるが、実際に旅行するかどうかは別問題である。私が経験した国境越えで面白かったのは、西ドイツから東ドイツへ移動した時であり(統一後の話だが)、スロベニアからクロアチアに移動した時である。陸路だと生活と環境の変化がよく分かる。

 

丹東(中国)から北朝鮮側を見る