「地球の歩き方」を出版しているダイヤモンド社が、その事業を学研に譲渡するというのが 新聞に出ていた。ちょっとした感懐を抱く。
コロナになって10ヶ月近くになる。この間 海外が遮断されていたから、歩き方など売れるはずがない。 そのため近所の本屋でも いつの間にか「歩き方コーナー」が消えていた。歩き方のガイド誌は これまでに何十冊も買ってきた。全体的に良い本だとは思わないが、代替のガイド誌がないことが多く、頼らざるを得なかった。若い娘に人気のフランスやイタリア、韓国やハワイといった売れ筋なら いくらでもガイド本が出ているが、インドやアフリカ、中南米といった強面の行き先は歩き方しかなかった。
近年、歩き方は毎年或いは隔年ごとに改訂されるが、内容面の見直しはおざなりで 古いままのデータも多かった。また本来の観光地ガイドだけでなく、大衆受けするように レストランやショップ、ホテル案内に多くのページが割かれているのも不満だった。そのため自分用に本からコピーを取って再編し、コンパクト化して使っていた。
そうはいっても 歩き方のこれまでの貢献は認めざるを得ない。それがコロナ禍で外国に行けなくなり、同誌に目を通す機会は全く無くなった、寂しいものだ。早く復活する日が来るのを望みたい。
晩秋になって、近所の公園の木々も いいカンジに色づいてきた