春のアルザス~ローヌ旅行⑫ (ブションで夕食) | 100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

リヨンに3000ある飲食店のうち、一番人気のレストランがアパートから近かったので、最後の夕食はそこにしようとなった。食事に行く前に場所を確かめておこうと訪ねてみたら 住所地のビルは修復中で、目的のレストランがない。どこかに移転しているのだろう、がっかりだ。

 

仕方ないので アパートの部屋に置かれていたガイド冊子に紹介されていた近所のブション(庶民的なビストロ)へ行くことにした。そこら辺にあるブションだが、7:30に行ってみたら 何と予約でいっぱいといわれる。そして筋向いにもブションがあると教えられた。もう どこでもえ~わ、で向かいのブションに入った。

 

30席くらいの小さな食堂だが、30分もしたら満席になった。大の大人が、保育所の給食みたいに長テーブルに詰め詰めに座らされる。豚の臓物が名物らしく 店内は豚の絵がいっぱい架かっている。

前菜だといって 大きなボールがテーブルに 6つも運ばれた。こんなに食べられないと思ったのが、実は皆が少しずつ小分けして取っていくのだと知る。別のテーブルのプリンも巨大で、それも自分が必要とする分だけ取り分けると理解できた。

 

ビュッフェはふつう人間が容器の周りを回るが、ここの大衆食堂は 食べ物が客の間を回っていく仕組みだ。(そういえば日本でも回し飲みというのがある。酒だけでなく、奈良の西大寺で、会場の人たちが 大きなお茶碗を使って回し飲みしていく大茶盛というお茶会に参加したことがあるのを思い出した。)


客がくっついて、同じ容器の食べ物を食べるから 自ずと親密感が増し、見知らぬ客どうしでワイワイやっている。私らの隣はイングランドの夫婦だったが エラく騒がしい二人だった。

料金はそれほど高くないが、味の方は同行の女性軍に不評だった。それでも リヨンのブションの雰囲気がよく味わえた。

 

  

みんなで食べるブションの食事       デザートのプリンも巨大