南京大虐殺紀念館へ~南京物語④ | 100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

雨花台は風光明美な地と記されていたので行ってみたが、国家意識を高める場みたいなトコで 巨大な彫像や紀念碑が建つ。戦いの犠牲者を祀っているみたいで、靖国神社みたいに白い鳩が沢山いる。しかし市民には憩いの場に過ぎないようで、一角に仕切られたハトの餌やりコーナーは 何組もの母子で賑わっていた。また この近辺でキレイな石が取れるのだろう、雨花石という看板で いたるところで売られている。

大虐殺紀念館は 今回の旅行のメインイベントみたいなものだが、あまり感じのいいトコではなかった。入場が無料のせいか 地下鉄駅から続く大勢の人出にまず驚く。

見学者は中国人観光客が主体であるが、中国の小・中学生が遠足や修学旅行で 反日教育を学ぶための訪問先としても人気があるという。そんなのを聞くと 日本人としては心穏やかでない。入場待ちの行列の横で 中国国旗や国旗の顔シールが売られ、愛国主義が増長されている。


館内展示は虐殺があったとされる当時の資料集で、写真と新聞記事が中心である。そのため大虐殺といっても観念的である。ご親切なことに どの展示にも日本語の説明がついていて そのぶん解りやすいが、壁に沿った展示は 2重、3重の人垣で見辛い。反日ムード満点の完全アウェイで 日本語を発せられる雰囲気ではない。

館の内外に 300000の数字(虐殺されたとする人数)が並び、強調されている。悲劇を繰り返すな の理念を掲げながらも、それとは別に 日本人像を残虐化すること(日本悪者論)で、愛国主義を誘導していると思える。


    
南京の靖国? 雨花台          市民が鳩にエサをやる
    

大虐殺記念館は撮影禁止で、外部しか写せない。 各国語で被害を訴える