退職したあと、第2の仕事としてマッサージ師がいいのでは というプランを密かに抱いていた。ずっとやってきたデスクワークから離れたい気があるし、もし仕事として成り立たなかったとしても、ボランティアとしてやるなら皆に喜ばれ、技術が活かせるだろうと考えたからだ。
それで マッサージ師になる道を調べたら、先ず学校に 2年間も通わなくてはならない。そして授業料も年間 200万くらいかかる。その時間と費用で 甘い夢は簡単に霧消したが、このご時世下 同じことを考える人間は多いようだ。
最近 街の商店街に元気がなく 潰れていく店が多いが、代わって出てくる店に マッサージとヘアサロンが多い。私の住居の回りを見ても その動きが目立つ。どちらも手先の技術が売りで、開業の資本がほとんどいらない (私の愛好スポーツであるマラソンと水泳が どちらもパンツ1丁でできるお手軽さに通じるものがある)。マッサージ店は増え過ぎて 料金が値崩れしているらしいし、ヘアサロンの方も 郵便受けにチラシがよく投函されていることから 競争の激しいことが分かる。
今は乱世で いずれ淘汰されていくんだろうけど、とりあえずはマッサージ学校などに行かなくてよかった。