HRC GROM整備 | ツッタニブログ

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先日痛めた左脚は順調に回復しています。
歩行、仕事は普通にできますが、全力ダッシュやバイクのスポーツ走行はもう少し先になりそうです。


自分のHRC GROMはシーズン前整備が完了していつでも走行できる状態で時間を持て余していたところ、HRC GROM仲間のkakeさんから整備のご依頼があったのでお預かりしました。

市販車に近い状態のGROMをバイク屋さんとHRC GROM仕様に仕上げたとの事で、HRC GROMのレギュレーション仕様に仕上がっているかどうか見てほしいとの事でした。


先ずはカウルを外してみます。

カウルはHRC公認で問題ありませんでした。



エアクリBOX内もレギュレーション通り。



エアクリBOXの排出穴は外部にオイルが排出されないように塞ぐ(レギュレーション7-3-2-3)となっているので

塞ぎました。


車体関係


リヤ周り
ホイールとスイングアームを取り外してグリスアップ。
アクスルシャフトの磨耗は問題なし。
グリスアップの必要性はありませんが、整備性重視でグリスアップする方もいらっしゃいます。
グリスアップされていたので清掃してからグリスを薄く塗っておきました。

スイングアームのクラックはありませんでした。
スタンドフックが付いているパーツですが、スイングアームのクラックが発見し辛くなるのとリヤキャリパーが入り辛くなるので苦手ですあせる


チェーンはリッター170円の液体で洗浄してから乾燥後、チェーンオイルを添付。


自身も使用しているダイレクトドットコムレーシング社製のGROM用バックステップキット。
頑丈でステップとペダルが別軸になっているので転倒時の破損は最小限のおすすめ品です。
ポジションはそのままでペダルリンクの調整を行いました。



HRC GROMのリヤサスはカウルが付いていると外し辛いです。カウルに専用?の穴は空いていますが17mmロックナットを外す工具は入りません。
レギュレーション上問題ない範囲でカウル付きでもリヤサスを外せるように細工をしておきました。


リヤ周り完成。
チェーン清掃
・各部グリスアップ
・各部トルク管理

各部ボルトナットのトルクですが、サービスマニュアル上の数値ではなく自身の好みに合わせた数値にしました。
リヤサスの上下、スイングアーム、エンジンピボット、トップブリッジ、三又等。
乗り味がだいぶ変わると思います。



ドレンボルトワイヤーロックは問題なし



フロントキャリパー

段付きはありませんでした。


キャリパーは清掃してシリコングリスでピストン揉み出しと調整。
走行中にカチカチと音が鳴ると思いますが、問題ありません。




カウルを取り付けてマップを冬用にして完成です。




整備3日目は雨が降ってしまったので秘密倉庫での作業になりました。
自身のHRC GROM(右側)と記念撮影。

前後サス以外は自分のHRC GROMとほぼ同仕様になりました。



土曜日引き渡しになります。