11月14、15日に人吉市議会 新・九州相良クラブの4名で視察研修に行って来ました。
1日目は、佐賀県の武雄市。研修内容は、①食育(元気たけおっこ物語)について、②「元気再生事業」について、③フェイスブック、ツイッターの活用についての3点です。欲張って、半日で、3つの件について視察研修を依頼したのですが、こころよくお引き受けいただきました。また、大変お忙しい中、③については、市長自ら説明をしていただきました。ありがとうございました。
さて、本日は、①について報告致します。
トップセールスで全国的に有名な佐賀県武雄市長の樋渡氏ですが、最も力を入れておられるのが、「地産地消と食育」です。武雄市は、いのしし課やお結び課、佐賀のがばいばあちゃん課、特産品課、フェイスブック係、トロピカルフルーツ係、などユニークな機構を有していますが、その中に、食育課楽しい食卓係があります。食育推進のために「課」まで設置されるとは、相当熱が入っていることが分かります。
その趣旨は、「自らに最も適した食について知識と経験を豊かにし、伝統的な食文化を継承しつつ、心身の健康の増進のため健全な食生活を実践していこう。」というものです。
食育で身につけたい力として、
① 健康的な食事を選択する
②いのちに感謝する
③食べ物の育ちを感じる
④料理が出来る
⑤食文化を継承する
の5つがあげられています。
それに従って、データをとり、現状を把握し、目標を立て、達成するためにさまざまな事業が展開されていました。そこまでするのかというぐらい力が入っていました。大きい市ならともかく、人口が5万1千人ぐらいの市です。本当にびっくりしました。
生きて行くには、食は、絶対必要です。当たり前なのですが、その当たり前の生命の基本となるところをしっかりやろうという考え方は、ついつい忘れがちです。表面的な、目立つところにどうしても先に目が行きがちです。地味な所、足元をしっかり固めるという武雄市の方針は、露出度の高い市長からは、なかなか想像できませんが、土を肥やし、根っこを張って、幹を伸ばしているからこそ、大胆な、新しい施策を展開できるのだなと思いました。
本市においては、今のところ、食文化は継承されていると思います。郷土料理を食べる機会は、少なくありません。(てらブロ、相良三十三観音巡りのすすめをご覧ください)しかし、若い世代はどうでしょうか。「食」に対する考え方や取り組みは、世代によって随分違うと思います。手遅れになる前に、本市でも、もう一回、根本的なことを見直す必要があると思います。
そういうことに気付かされた研修でした。