漫画家・高岩ヨシヒロのblogです。
代表作『松田優作物語』(秋田書店)『NBA STORY』(集英社刊)
イラスト『学研ミステリー百科7』『THE侍ビジュアル超百科』(学研プラス)
劇画コミック『一つの戦史』発売中!
ALENアニメーションアカデミー漫画科教授。
台湾校6月開校予定。
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今日は沼山光洋さんの三回忌です。
2年前、靖国神社駐車場出口付近の道路で沼山光洋さんが自決されました。
平成から令和へと切り替わったその年の5月早朝でした。
手ぶらで行ったのですが臨時の献花台が設置されておりました。
あれから2年、令和の世になり靖國も少しづつ変わりつつあります。
今日は青梅の方で沼山さんを偲ぶ会があったらしいのですが、
青梅といえば大東神社で毎年行われる影山正治先生の御命日の会。
偶然にも沼山さんの隣に並んで写真に写っていました。
「正座がきついんで青山の式典へは行きませんよ」
と笑いながら言う沼山さんに
「ボクもです じゃあ また来年青梅で」
と別れました。
ですが、次の年令和元年の5月25日には沼山さんはもう帰らぬ人となっていました。
知らせを聞いた時は本当に信じられなくて、兎に角現場に行こうと、訳も分からず電車に飛び乗っていました。
自刃現場では何も考えられずに、道路に付いたシミを家内と二人で、只々ぽかんと見ていました。
舌鋒鋭く本人を目の前にニコニコしながら言いたい放題を言う沼山さんに
(他人に厳しい人だなぁ…)という印象は持っていたのですが、その厳しさはご自分に対しても同じでした。
最近は結婚問題などで、皇室に意見する方が多いようですが、それをするなとは言いませんが、せめて臣民として陰腹を切るくらいの覚悟を持っての進言であって欲しいです。私はその覚悟も勇気も無いので何も言いませんが。
自分を含めて日本人の質は確実に劣化していますが、そんな時代でも沼山さんのような人物が現れたというのは救いです。上皇陛下の靖国神社ご親拝を訴え続けた沼山さんにとってはずっと闇の中を彷徨っていたかもしれませんが、今生きている私たちにとって沼山さんの存在は未来を照らす『光』です。本当に凄い人と知り合えて良かった、そして出来れば生きていて欲しかった。心からそう思います。
合掌。