浅草にある東洋館を拠点として活動している漫才協会
しかし、大手が鎮座する関西に押されてしまっていた
そこで会長となった塙は漫才協会の規模拡大を狙っていた
鑑賞日 2024年6月23日
映画館 キネマ館
テレビ番組だとおおむね芸人が登場する昨今。
そんな彼らの本来の仕事場は劇場、そこでコントや芸を行うものとなっています。
本作はそんな東京のお笑いの聖地ともいえる浅草東洋館を拠点している漫才協会にスポットを当てた作品。
もっとも、現会長であるナイツの塙氏が自ら企画・監督を行っている作品。
という訳で、漫才協会の宣伝を兼ねた作品でもあります、はい。
ポイント
本作のポイントは漫才師の今。
浅草にある東洋館、そこでは毎日のように漫才協会に所属する芸人たちが舞台に上がっていた。
そして、その舞台に立つ漫才師も千差万別、事故で片腕を失った芸人や離婚しても夫婦漫才を行う芸人と様々。
しかし、お笑いの中心となった関西に押され人気も知名度も落ちていった昨今。
会長となった塙は関東の芸人やプロダクションにアプローチを行っていくが?
果たして漫才協会は再び人気を取り戻す事が出来るのか?
昔は様々しがらみがあった業界のようですが、所属芸人の減少に危機感を覚え、あの手この手でスカウトしてったエピソードは涙ぐましいものがあります。
また、以前は師弟制度などがあったようですが、最近は学校で学び舞台でセンスを磨くようになっているそうで。
まあ、今のご時世人を大切にしない業界なんざ滅ぶに限ります。
見どころ
見どころは中盤、別れた夫婦漫才。
元夫婦のコンビである「はまこ・テラこ」。
妙なきっかけで夫婦となり夫婦漫才をするも離婚、しかし離婚後もコンビを継続しているという二人。
一見不可解に見えますが・・なるほど。
気になった点
気になった点は漫才協会の歴史の掘り下げがあまり無い事。
誕生からそこそこ年数の経っている漫才協会ですが、過去の振りは結構あっさりめ。
もっと歴史が知れる内容でも良かったのかもしれません。
あまり知られていない芸能の裏が見える本作。
とはいえ、本作に登場する芸人たちは基本楽しそうに見えます。
先に書いた通り漫才協会の宣伝も兼ねている作品ですが、本作を見て漫才をやってみようとかえるのも一興です。
舞台繋がりでチョイス。
売れないマジシャンが過去にタイムリープし父親と母親にである話。
漫才協会でもマジシャンの芸人がいますので、間違ってはいないはず。