発言の自由 ヤジと民主主義 | Mの国より愛を込めて

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首相の街頭演説中にヤジを飛ばした住民

ところが、ヤジを飛ばした直後、警官から排除されてしまう

だが、その警察の行為には法的根拠が無かった

 

 

 

鑑賞日 2024年2月15日

映画館 キネマ館

 

ニッポン人が避ける話題

 

宗教、政治、そして髪の毛(の量)

 

もっとも、宗教と政治についてはネット時代にやると炎上しやすいという事もあり、NGワード化しています。

だからこそ、政府や一部の宗教法人がやりたい放題となっているのですが。

 

しかし、いざ市民が声を上げると?

 

本作は政治家にヤジを飛ばした市民が排除された事案を題材にした作品となっています。

 

ポイント

 

本作のポイントは排除された市民。

あらゆる政敵を徹底的に根絶やしした結果長期政権となった第二次安倍政権。

しかし、新自由主義の政策を進めため市民生活は疲弊、そのため不満を募らせる人々。

そこで北海道で首相が街頭演説を行う当たって、ヤジを飛ばす人々が。

その直後、警察が彼らを囲い排除されてしまう。

しかし、市民を排除する法的根拠が乏しく、裁判で争うことに。

 

果たして裁判の行方は?

 

批判的な意見は現状の不満の表れなので、改善に役立つもの。

しかし、気分を害すとしてそれらを排除しヨイショばかりすると不満は増大、それだけでなく問題の把握が困難になる事も。

まあ、散々ヨイショばかりやってきたのが10数年の政治。

政策の判断ミスと対処の先送りは致命的になりつつあります。

 

見どころ

 

見どころは後半、警察の判断材料。

排除の根拠として「危害を加える恐れがあったから」というシナリオなので、追加資料として提供された市民の意見が

 

まさかのヤフコメ

(ヤフーコメント)

 

誹謗中傷、差別発言放置で無法地帯のヤフコメが市民意見って、そうりゃすげぇよ。

(もっとも、政府寄りの意見ばかりなので「新聞記者」でもネタにされた国家公務員によるネット工作部隊か、最近話題の官房機密費によるバイトの可能性あり)

 

いかにニッポンが権威主義体制に近づきあるかが如実に感じる本作。

排除騒ぎの後に元凶となった元首相は暗殺され、現首相は爆弾騒ぎが起きるなど、ゴタゴタ続き。

それでいて先日の都議会選挙での選挙妨害。

 

選挙活動中の候補者の発言は名誉棄損に当たらないとう過去の事例を完全に無視した逮捕となっており、実にきな臭い案件です。

 

選挙活動中とはいえ誹謗中傷が許されるのか?という意見もありますが、警察の行動が早すぎる&強権すぎる事を考えると、政府がまたろくでもない事企んでいるとみるべきだと思います。

 

 

 

正直見ていてストレスしかたまらない作品ですが、ニッポン人の情けなさも痛感する作品。

アベ真理教の一派がクラファン(&壺の寄付金)のお金を使ってアベマンセーの映画作ったら面白いかもしれない。