事実はいずこ 落下の解剖学 | Mの国より愛を込めて

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山荘で転落死した夫の殺人容疑がかけられたサンドラ

潔白を主張するサンドラだったが、次々に疑惑が出てくる

一方、息子のダニエルは困惑するが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2024年3月31日

映画館 キネマ館

 

色々疑惑のある死体。

果たして何故故、こうなった?

 

という訳で、事故か自殺か、はたまた殺人かを巡る話。

アカデミー賞にも多数ノミネートされ、脚本賞を受賞した作品として話題になりました。

 

ポイント

 

本作のポイントは山荘の死体。

 

作家のサンドラは夫の故郷であるフランスに移住。

しかし、夫婦間がギクシャクしていた矢先、夫が転落死してしまう。

事故か事件かがハッキリせず、殺人の疑惑が残ったため警察はサンドラを殺人容疑として裁判を起こす事に。

そして次々と明らかになる夫婦の不仲を裏付ける情報により、次第に追い詰められていくサンドラ。

一方、息子のダニエルは知らなかった母親と父親の一面に戸惑いを隠せなかった。

 

果たしてサンドラの裁判の行方は?

 

初っ端から夫の奇行と無神経さが殺人容疑を強める形に。

加えて、サンドラの性癖や次第に精神的に追い詰められていた夫の存在と、まあ出は出るは不利な材料。

だからこそ怪しいとも言えますが。

 

見どころ

 

見どころは後半、ダニエルの証言。

 

最後の最後に裁判で証言することになったダニエル。

辛い事実を目の当たりにしたけど、彼が出した答えとは?

 

気になった点

 

気になった点はダニエルの視覚障碍が意味をなしていない事。

目が見えない事についてもっと意味を持たせて良かったかと。

 

実のところ、事実がハッキリしない本作。

しかしながら、それが本作のキモと言える部分となっています。

最後までひっかかるモヤモヤが判断が分かれる部分ですが、個人的には良い落としどころだったと思います。

 

 

 

裁判の扱いにが似ている作品としてチョイス。

一人の生徒の死が自殺か他殺かを学生たちが裁判を行う話。

裁判の結果で事実を決めるという点は中々恐ろしいものがあります。