帰ってきたオヤジ 父は憶えている | Mの国より愛を込めて

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23年前に失踪した父ザルークを連れ帰ったクバト

しかし村人と接することなくゴミ拾いを行うサルーク

その様子に元妻であるウムスナイは困惑するが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2024年1月6日

映画館 キネマ館

 

意外と少なくない数がいる「失踪」。

何かの事件に巻き込まれたのか、それとも日々の生活に嫌気がさしたのか、はたまた借金取りから逃げるためか、理由は様々ですが突如といなくなるもの。

 

本作はそんな失踪していた家族の帰郷の話。

驚くべきは舞台が非常に珍しい「キルギス」ということ。

背景を知ると作品も変わってくるかもしれません。

 

ポイント

 

本作のポイントは帰ってきた男。

23年前に失踪したザルークをロシアで発見し連れ帰ってきた息子のクバト。

ザルークの帰郷に友人たちは喜び駆け付けるも、当のザルークは一言も話さず戸惑うばかり。

それどころか、町中のゴミ拾いを拾うようになりクバトも困惑してしまう。

一方、ザルークの失踪後別の男と結婚していたウムスナイは帰ってきたザルークとの関係に悩んでいた。

 

果たしてザルークの帰郷は町に何をもたらすのか?

 

町の人々は変わってしまったザルークに戸惑うばかりなのですが、当のザルークはあまり困っていないようで?

まあ、どうも危なっかしい行動をしてしまっていますが。

 

見どころ

 

見どころは中盤、ザルークのゴミ拾い。

クバトにとっては驚きだったザルークのゴミ拾い、何度もやめさせようとするも辞めようとしない。

どうやらロシアでの生活の上で実につけた習慣の様です。

 

気になるところ

 

気になるところはザルークが失踪していた間の話があまり出てこない事。

妻だったウムスナイが他の男と結婚したくらいしか情報が無いのですが、クバトは色々苦労したはず。

母が再婚して泣いたくらいしか語られていません。

 

非常に情景が独特な本作。

しかしながら、ごみが多い事や道路がろくに舗装されていない事など、情勢の不安定さを映しな内容となっているようです。

こういった知らない国の事が知れるのも映画ならではなのかもしれません。