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トイレの清掃員として働く平山

毎日同じように起き、仕事をし、そして床に就く

そんな中でも日々に変化があるようで?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年12月24日

映画館 キネマ館

 

正直あまり人気のない職業、清掃員。

基本汚れたものに対して作業する仕事であり、特にトイレ掃除は低賃金もあってやりたくない仕事の上位に位置するかと。

 

まあ、あまり人間関係に悩まなくていいのは良いかもしれませんが。

 

本作はそんなトイレ清掃員の話。

監督は海外の方ですが、撮影は東京で行われ、主演の役所広司さんがカンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞したことで話題になりました。

 

ポイント

 

本作のポイントは清掃員の日々。

トイレ清掃員の清掃員として働く平山。

朝、箒で掃く音で目覚め植物に水をやり、近くの自販機でコーヒーを買ってその日にあったカセットテープを流しながら出勤。

きっかり仕事をして帰宅後、お気に入りの店で一杯やって、本を見ながら就寝。

毎日同じことの繰り返しに見えても、毎日少しずつ違う。

その違いを平山も感じ取っていた。

 

そんな日々の行く末は?

 

とりわけ大きな事件が起こる展開でもないのですが、全く同じ一日というのは無いもの。

そのため、一日のちょっとした変化が実に微笑ましいものとなっています。

加えて、平山が持っているカセットテープもポイント。

平山センスが光る曲ばかりで本作のアクセントとなっています。

見どころ

 

見どころ

 

本作の見どころは後半、家族の再会。

天涯孤独のような平山ですが、彼にも家族がいたようで?

なぜ彼が低賃金のトイレ清掃員を行っているのか。

彼の生い立ちが少しわかるシーンとなっています。

また、平山の日々の生活から必要最低限の物しか持たないミニマリストに見えますが・・?

 

気になったところ

 

気になった点はトイレが非常に綺麗な事。

まあ、好き好んで汚れたものは見たくありませんし。

 

地味に見えて、意外と起伏が大きい本作。

やはり楽曲が良いので、そういった点でも見ている人を引き付けるモノとなっています。

今年の最後の最後で味のある作品に出合えたのは幸いでした。

 

 

 

 

トイレ繋がりでチョイス。

もっとも、こちらは容赦なく汚物が登場するので見栄えがよろしくありませんが・・

だからこそのモノクロなのですが、ちゃっかりカラーのシーンもあったりします。