春の裏に画が見える? 春画先生 | Mの国より愛を込めて

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春画先生と呼ばれる芳賀との出会いに衝撃を受けた弓子

以来、芳賀の家事手伝いをしながら春画にのめり込んでいく

しかし、芳賀の亡き妻が弓子の愛を遮る

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年10月15日

映画館 キネマ館

 

R15+対象

 

性行為描写

 

江戸の浮世絵の派生品ともいえる春画。

正直江戸時代のエ〇本として見られる事が多く・・

 

ん?〇ロ本じゃないの?

 

研究者たちによるとエ〇本としてではなく、だれもが楽しめる娯楽だった・・らしいです、本当かね?

とはいえ、明治時代になると西洋の富国強兵の波にのまれ消えていった文化・・まあ、エ〇本に細分化したということかと。

 

本作はそんな春画を舞台にした色恋の話。

とはいえ、今の色恋は春画のような雅なものでは無いようで?

 

本作のポイントは春画に導かれた愛。

春画研究者の第一人者である芳賀。

そんな彼に一目見ただけで衝撃を受けた弓子は芳賀に誘われるがままに春画にのめり込んでいく。

そこで芳賀の家で家事手伝いをしながら春画を嗜むうちに芳賀への愛を募らせていく。

しかし、芳賀は亡き妻以外の女性に手を出そうとせず、編集者の辻村が代理の相手にさせられる事に。

どんどん芳賀への愛を拗らせていく弓子、そして彼女の前に芳賀の亡き妻の姉が現れる。

 

果たして弓子の愛の行方は。

 

前半は春画の嗜み方など教養?的な要素が強い内容なので、多くの浮世絵師による春画の魅力を語られる展開。

だったのですが、中盤以降は色恋が中心となり、それがどんどん変な方向に向かってしまう事に。

まあ春画を題材にしてるのだから、そっち方面に転ぶわなぁ。

 

見どころは前半、春画の嗜み方。

どうしてもエ〇要素を中心に見てしまうのですが、エ〇要素を隠してみると・・?

今のエ〇本でも修正が入っているじゃないかって?

それとは違う!

 

気になった点は中盤以降、春画の要素が薄くなってしまう事。

中盤以降は変態要素がマシマシになっていくのですが、肝心の春画が蚊帳の外になってしまっています。

 

余談ですが芳賀の元妻&その姉役は美魔女という概念すら生温い安達祐実さん。

本来ならば弓子との百合展開が繰り広げらる・・はずなのですが、寸止めで終わってしまいます、むぅ。

他に編集者の辻村がバイセクシャルだったりと様々な愛のカタチが垣間見える本作。

なのですが、もっと春画をクローズアップした展開を期待していただけに、こんな変態映画になっちまうとは・・

 

春画にあまり知識がない人向けの作品なので、春画初心者ならどうぞ。