代り映えしない日々を送っていた正宗
そんなある日、毛嫌いしている睦実に誘われて工場の中に
そこで出会った獣のような少女の世話をすることになるが?
鑑賞日 2023年10月4日
映画館 ワンダーアティック
平凡で退屈な毎日。
しかし、そんな日々を終わらせるような騒動が巻き起こる!?
そういった設定を持った作品が本作。
とはいえ、そんな平凡には理由があるようで?
本作のポイントは平凡な日常の変化。
ある昭和末期の夜、街の基幹産業だった工場の爆発を目撃した正宗ら中学生たち。
その後工場は何事も無かったかのように煙を出し続け、たまに発生する空が割れる現象を工場の煙が修復するようになっていた。
そんな日々を繰り返していたある日、正宗が毛嫌いしている睦実から挑発をうけ、彼女と共に工場の奥に向かう事に。
その先では獣のようにはしゃぎまわる少女が住んでおり、正宗は少女の世話を押し付けられてしまう。
少女を五実と名付けた正宗は変化がない世界の中成長していく彼女に興味を感じていた。
そんな折、肝試しをしていた最中、正宗に告白した同級生がにヒビが現れ工場の煙に飲み込まれ消えてしまう事件が発生。
そして、この平凡な日々が終わろうとしている事、それには五実が大きくかかわっている事を知ってしまう。
果たして正宗はこの世界にどう向き合うのか?
前半は中学生たちによるいけない遊びが繰り広げられるものの、少しづつなんだか違和感がうっすら感じる展開。
そして五実の存在によりこの世界の真実が分かると、大きく展開が動く形となっています。
見どころは中盤、五実の脱走。
工場の中でずっと過ごしいた五実、しかし正宗との出会いによりそのに出たがるように。
大きく世界が変わるシーンとなっています。
気になった点は人が消える現象が今まで知られていなかったのがありえない事。
まあ、全体的に説明不足かつ風呂敷のまとめ方に失敗してしまっているので、何が何だか分からないうちにガーっと展開が動きガーっと意味不明なまま終わってしまいます、はい。
結局アリストテレスにひっかけている理由も分からず仕舞いでえすし。
中盤までの謎と魅力がつまった展開が後半に一気にガラガラと崩れ去ってしまうのが非常に惜しい本作。
それでも独特な雰囲気と設定は悪くないものとなっています。
映像は非常に美しいので少し前に流行った美しい作画が楽しみたいのであればどうぞ。
独自の世界観と映像美に脚本がづいていけてないという共通点でチョイス。
結果コケてしまいましたが、ネタとしてどうぞ。