けものデパート 北極百貨店のコンシェルジュさん | Mの国より愛を込めて

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お客さんが動物の百貨店のコンシェルジュとなった秋乃

しかし失敗とトラブル続きで落ち込む日々

そして自分の仕事に悩み始めるが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年10月21日

映画館 ワンダーアティック

 

買い物の王様といえば百貨店、いわゆるデパート。

様々な専門店が集まり、ウィンドウショッピングするだけでも楽しい場所です。

とはいえ、80年代は総合スーパー、90年代は大規模家電店やドラッグストア、2000年代はショッピングモール、そして2010年代はネットショッピングと小売業の主流が目まぐるしく変わり、それに伴い百貨店も次々閉店。

結果百貨店が無い都道府県が出てきてしまってる今日この頃です。

 

本作はそんな百貨店を舞台にした作品。

しかし、この百貨店にやってくるのは動物のお客様?という話。

一見ファンタジーっぽいのですが、中々シビアな面も見えてきます。

 

本作のポイントは仕事のありかた。

憧れの北極百貨店のコンシェルジュとなった秋乃。

しかし、初日から失敗続きにフロアマネージャーの東堂に怒られ落ち込む日々。

それでも様々なお客と接するうちに次第にコンシェルジュとしての働き方を身に着けていく。

しかし、経営効率化の検証中に失敗をしてしまった秋乃はリストラの対象になってしまう。

自分の仕事に自信を無くしてしまう秋乃、それでも彼女の可能性を信じる者たちもいた。

 

果たして秋乃は立派なコンシェルジュになることが出来るのか?

 

百貨店のお客が全て動物、しかも絶滅した動物はV.I.Aとしてお得意様という存在。

一方従業員が全て人間という奇妙な設定。

とはいえもちろんコレはちゃんと理由がありまして・・?

 

見どころは中盤、北極百貨店の存在意義。

なぜお客さんが全て動物なのか、そして絶滅種がいるのかということが語られるシーン。

このシーンは重いのですが、終盤の展開にかかるシーンとなっています。

 

気になった点は先輩コンシェルジュたちの影が薄い事。

一応見せ場はあるのですが、もう少し秋乃を導く存在であっても良かったのかと。

その役目がオーナーになってしまっていますが、色々役割を乗せすぎてしまっている感が・・

 

仕事という点だけでなく人間の業についてもアプローチを仕掛けてくる本作。

とはいえ、見た目通り展開は明るめなので、また上映時間も短めなこともあり気軽に見えるのは良い点です。

アニメ好き以外にもオススメの作品となっています。

 

 

 

動物繋がりでチョイス。

TV版の再編集版ですが、その続きが追加されています。