辺鄙な街アステロイドシティで化学賞の授賞式を行うことに
しかし、その最中宇宙人がやってきてしまう
結果、アステロイドシティの人々は監禁されてしまうが?
鑑賞日 2023年9月9日
映画館 キネマ館
数多くの特色のある作品を生み出しているウェス・アンダーソン監督。
ダージリン急行やらグランド・ブダペスト・ホテルなど、その作品は刺さる人には非常に刺さる作品ばかりとなっています。
本作はそのウェス・アンダーソン監督の最新作。
今回もかなり個性的な代物になっています。
本作のポイントは科学の街で。
その昔、隕石が落ちた場所に作られたアステロイド・シティ。
そんな街で化学賞の授賞式が行われる事となり、受賞する子ども達とその親らが街に集まっていた。
そして授賞式の最中、突如UFOが現れ宇宙人が式典乱入。
結果政府の監視対象となり人々は監禁状態となってしまう。
果たして街の騒動の行方は?
なお、本作は前衛的な舞台という設定となっており、先に書いたアステロイド・シティも演出家によりその形となっています。
そのため場面設定も妙に舞台っぽいものとなっているのですが、後半は舞台設定が変な事になっていきます。
見どころは前半、アステロイド・シティの設定。
次々設定が積み重なり街が出来ていく様は中々痛快。
本作の始まりを告げるシーンとなっています。
気になった点は設定が上手く組みあっていない事。
突然俳優たちのバックグラウンドや葛藤など割り込んでくるのですが、それらが本編に上手くかみ合ってないのでどうしても上滑り間が出てしまっています。
新しい事をしようとしたけど、それらが上手くかみ合っていない本作。
前半は展開もノリノリなので楽しいけど、中盤以降急激におかしな方向になってしまうのは難点。
もっとも、こういったチャレンジ性と突拍子の無さもウェス・アンダーソン監督の特徴なので、それを踏まえてみるとよいのかもです。
ただ、ウェス・アンダーソン監督の常連であるビル・マーレイが出演していないのはやっぱり残念でした。
その代わり?がトム・ハンクスなのですが、どう考えてもアノ役はビル・マーレイです。
前作、こちらは傑作なので配信でも良いので見えるべし。