何事も1テンポ早いハジメは恋人とデートを約束をする
しかし、約束した一日の記憶が無くなってしまう
不思議がるハジメは撮られた記憶の無い写真を見つける
鑑賞日 2023年7月25日
映画館 キネマ館
自分が子どものころと比べ明らかに異なるものは時間の流れるスピード。
あれだけ無限に続くかのような感覚があった夏休みの期間が働きだすとあっという間、特に仕事に追われると時間が過ぎるのが本当に早くなります。
本作はそんな個人の体感時間が題材になってる作品。
原作は海外の作品で本作はそのリメイクとなります。
本作のポイントは消えた1日。
何事も早めに行動してしまい空回りしてしまっていたハジメ。
そんなある日、路上ミュージシャンの桜子に一目惚れし、付き合うことに。
そして桜子の弟の治療費を稼ぐため賞金のでるイベントの参加とかこつけて花火デートを計画する。
ところがハジメが目覚めるとデートの日の翌日になってしまっていた。
身に覚えのない日焼けに混乱するハジメだったが、撮られた覚えのない写真を発見。
撮られた場所と思われる天橋立に向かうと今まで忘れていたレイカとの出会いを思い出す。
果たしてハジメの失われた1日の真相は?
前半は何事も空回りするハジメの視点で物語が進み、失われた1日の真相を探す展開。
後半は何事も行動が遅れるレイカの視点でハジメには見えていなかった部分と失われた1日の出来事の話となっています。
基本的に原作と同じ内容なのですが、大きな違いとして舞台が台湾から京都になっている事。
そして、京都らしい?腹黒さがさく裂しており、当のハジメも洛中以外は京都でないという京都マウントを取ってくるゲス野郎なのを始め、皆ろくでもない人物ばかりです。
だからこそ後半は癒しになっている・・はず。
見どころは後半、写真撮影。
目的をはたしたレイカだけど、意外な人物が。
そしてレイカは気を利かせて写真と撮るけど?
非常に微笑ましいシーンとなっています。
気になった点はその後の説明が無さすぎる事。
前半に様々なキャラが登場するのですが、彼らがどうなったのかが説明無かったりします。
特に明らかに悪い女である桜子のその後が不幸であってほしいところです。
失われた一日について日本らしいアレンジついているのが良いのですが、もっと脚本を練ってほしかったというのが本音。
故に原作を知っていると、物足りなさを感じます。
無理に原作をいじりたくなくなったのかもしれませんが、その筋を通すのが脚本だと思うところです。
なお、先日急死した笑福亭笑瓶さんが出演しているので、在りし日の彼を懐かしむという点ではよいのかも。
原作、違いを楽しむ方法もありますがほとんど同じなんですよね・・