強盗の罪で捕まっていたエドガンとホルガは強引に脱獄
娘に会いに向かうも娘は仲間だったフォージに騙されていた
誤解を解くためにフォージの宝を奪う計画を立てるが?
鑑賞日 2023年4月18日
映画館 セントラル
ロールプレイングゲームの元祖ともいわれている「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(通称D&D)。
ファンタジーの元祖は「指輪物語」ですが、それをゲームに落とし込んだ立役者がD&Dとなります。
もっともここでいうロールプレイングゲームというのはテーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)のこと。
ゲームブックと呼ばれるシナリオに沿って進行役のゲームマスターの指示にそってプレイする代物で、一部のマニアに愛された作品です。
そのゲームマスターの役割をコンピューターに任せるようになったのがTVゲームのRPGとなります。
昔の小学生向けの雑誌(小学〇年生ってやつ)だとゲームマスターが不要なゲームブックが付録としてついていたり、文具を中心に展開していたエスパークスというのもありました・・いや、懐かしい・・
さて、そんなRPGの元祖と言えるD&Dが映画になった!というのが本作。
D&Dと言えばカプコンのベルトスクロールゲームが好きだったという人も多いかと思いますが、かなり雰囲気が異なるものとなっています。
本作のポイントは復讐の冒険者たち。
元々高潔な組織に属していたエドガン、しかし任務の結果妻を失ったことをきっかけに盗賊となり戦士のホルガ、魔法使いのサイモン、詐欺師のフォージ、そしてエドガンの娘のキーラと盗賊団を結成。
そんな折、魔法使いのソフィーナの案内でエドガンの元組織の宝物庫に忍び込むことに、二の足を踏むエドガンだったがフォージから死者を蘇らせる石板の存在を知り妻を蘇らせるために決行するも不覚にもエドガンとホルガは捕らわれてしまう。
数年後何とか脱出(脱獄)した二人はキーラの元に向かうも、フォージが親代わりとなり、しかもソフィーナの暗躍により領主となっていた。
当のキーラもフォージに嘘を吹き込まれ信用を失ってしまったエドガンとホルガはフォージが隠し持つ蘇りの石板を奪い取ることを決意。
そこで昔の仲間だったサイモンと彼が思いを寄せるドリックを引き込みフォージにぎゃふんと言わせるため行動を開始する。
果たしてエドガンはフォージからキーラを取り戻すことが出来るか?
本作の設定として面白いのが主人公のエドガンの職業が盗賊・・ですが、それ以前に吟遊詩人。
そのため、戦いはもっぱら戦士のホルガの役割でエドガンは司令塔・・いやあまり役に立ってないかも。
なお、原作がD&Dということビホルダー(ただし名前だけ)など版権の都合でほかのゲームに登場できないモンスターの設定が出てくるのが特徴だったりします。
見どころは中盤、死者からのメッセージ。
フォージの宝を盗むため魔法封じの兜を探すことに。
そこで兜を持っていた一族の墓に眠る死者から情報を得ることに。
まあ、ギャグシーンなのですが一番光っているかと。
気になった点は適役となるソフィーナの存在が中途半端な事。
世界を支配しようとしている一味の一員なのですが、だからどうしたレベルの扱いになってしまっています。
ダンジョンもドラゴンもあまり登場しないため、冒険にあふれた作品と言い難い本作。
まあコメディ要素も強いため気楽に見れるのは良い点かと。
ファンタジー作品が好きな人はどうぞ。