海に生きる くじらびと | Mの国より愛を込めて

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木製の船を使い鯨漁を行うラマレラ村の人々

そして彼らは鯨に感謝し、その恩恵を受けてきた

しかし、命がけの漁は壮絶な場となる

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2021年10月17日

映画館 キネマ館

 

鯨といえば地球最大の生物。

その大きさは見るモノを驚愕させる・・・はず。

まあ、水族館でも小型のモノは見れますが、大きいのは流石にホーエルウォッチになるかと。

 

本作はそんな鯨の漁を行ってきた村を舞台にした作品。

長年村を撮影してきた人による作品となっています。

 

本作のポイントは命がけの漁。

インドネシアにある小さな村であるラマレラ村。

海に面したラマレラ島では鯨の回遊地に近く、昔から鯨漁を行ってきた。

昔ながらの木製の船を使い、ラマファと呼ばれる銛打ちの猟師たちが鯨を仕留め、村に大きな実りをもたらしてきた。

しかし、伝統的な漁のため常に危険と隣り合わせなモノとなっていた。

 

鯨と共に生きる彼らの生活とは?

 

地域的に南の国となるため、海が非常に美しくそれを生かしたシーンも多く見られます。

また、鯨漁を行るラマファは村で尊敬され、子供達の憧れの職業となっています。

なお、漁では鯨以外にもマンタなどを取っているのですが、やっぱり銛漁。

ぶっちゃげマンタは鯨と同じくらい危険、というかそれがひしひしと分かります。

 

見どころは前半、漁への出発。

ドローンを使い砂浜の真上から撮影しているのですが、青い海に船が駆けだすのは本当に絵になるシーンとなっています。

 

気になった点は鯨漁が後半しかない事。

中盤まではラマファの人々のシーンが中心なのですが、見たいのはそれじゃない感も。

勿論、鯨漁のシーンは凄まじいの一言です。

 

流石に風景や漁のシーンは非常に迫力のある本作。

とはいえ、銛に繋がっているロープがナイロン製を使っていたり、時代によって変化している?

いや、よりよい道具を使う事は良い事とは思いますが、だったら銛ももっと性能が良い既製品を売って気がする。

ともあれ、世界的にも珍しい漁の一部始終が見れるという点でも価値がある作品だと思います。

 

余談ですが、本作は映画化にあたりクラウドファンディングを行っているのですが、予想以上に多くの人々が参加したことが分かります。

そして、デカデカと表示される文化庁文化芸術費補助金の文字&マーク。

 

恐らくですが、日本は捕鯨行っているため、その運動を応援したいという思いがあるからかと。

世界から批判されようとも捕鯨は伝統文化である!(キリッ)、という事なのでしょうけれども、わざわざ遠洋漁業までして鯨を取らんでも・・

美味しいんですけどね、クジラ。

 

 

クジラ繋がりでチョイス。

言う程クジラは出てこなかったような気がする。