旅行会社に努める中ベトナム人のコアと知り合った愛美
何事も真摯に努めるコアに愛美の心は揺れ動く
しかし、彼女にはある出来事が重くのしかかっていた
鑑賞日 2018/8/16
映画館 キネマ館
トラウマ級の出来事に有ってしまうと、それからの立ち直るまで多大な時間がかかってしまう場合があるもの。
人によってはすぐに立ち直る人もいれば、立ち直れないまま人生を終えることも・・
本作はそんなトラウマを背負ってしまった女性の再生を題材にした作品。
というか、燦然と輝く「日越国交樹立45周年」に驚くこと請け合い。
あ、越はベトナムの事ですのであしからず。
本作のポイントは乗り越えるべき記憶。
沖縄の住む叔母の下で旅行代理店に就職した愛美。
営業に回る中、ベトナムからの研修生としてやってきていたコアと知り合い、コアは愛美に一目惚れ。
その後、慰安旅行として愛美が計画したのは座間味島のホーエルウォッチング、これは彼女が以前この島で母親と共にクジラを見たことがきっかけとなっていた。
旅行に楽しむコア、しかし、愛美は旅行直後に死んでしまった母親の事を思い出していた。
果たして愛美は辛い記憶から乗り越えることが出来るのか?
なお、愛美を苦しめているトラウマは阪神淡路大震災。
加えて愛美の叔母は国際結婚で痛い目を見たため外国人に対して冷たく当たってしまうお方。
そのおせっかいさがかなりうざいけど、それ以上に紳士すぎるコア君のひたむきさには応援したくなること請け合いです。
・・中盤にやってしまいますが。
見どころは中盤、座間味島でのひと時。
本来は同行する予定が無かったものの、先輩のピンチに一肌脱ぐことになった愛美。
自分が企画しただけあって、やる気もあるけど?
愛美の苦悩と終盤に繋がる場面となっています。
気になった点はベトナムの道中が余り意味をなしていない事。
コア君の誠意とも言えますが、実際行く必要があったのかと言われると・・
東日本大震災が発生した今日では阪神淡路大震災を題材とする作品は珍しいかと。
(なお舞台は2007年)
座間味島の情景が美しいので、それを見るだけでも価値があるかもしれない作品。
前向きになれる作品ですので、きっかけがあればどうぞ。
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クジラ繋がりでチョイス。
まあ、こちらはクジラに恐怖する作品ですけど。
「白鯨」のモデルとなった話を映画化したものです。