廃墟でゾンビ映画を撮影していたクルー
しかし、スタッフが次々ゾンビとなっていき現場は大混乱
・・といった作品を生放送かつワンカット撮影を要求されるが?
鑑賞日 2018/8/18
映画館 キネマ館
多くの映画好きにとって定番のジャンルの一つであるゾンビ映画。
故ロメロ監督が考案した腐った死体「ゾンビ」が人々を襲う様はその後のホラー映画に多大な影響を与え、今日でも様々なゾンビ映画が登場しています。
まあ、大抵ゴア表現がキツいので個人的には見づらいのですが・・
本作もそんなゾンビ映画の一本。
ゾンビ映画と撮っていた一団が本物のゾンビに襲われるという、ミイラ取りがミイラになった作品。
・・を撮ったヤツらの話です。
さて、そんな本作ですが公開されるやいなや絶賛の嵐。
首都圏の映画館では満席が続き、急きょ上映が拡大され非常に話題になっています。
Mの国でも元々今月末から公開予定(配給がアスミックに変わる前から上映は決定していた)だったのですが、急遽前倒しとなり約1か月間上映とロングスパンでの上映と相成りました。
なお、来週の日曜日は監督の舞台挨拶があるとのことです。
(予約は既に終了)
本作のポイントは空前絶後のゾンビ映画。
古い配水場を利用して撮影をされていたゾンビ映画。
しかし、監督のチェックが厳しく、中々OKが出ず現場はピリピリしていた。
そんな監督指導にめげそうになっていた主演の二人はメイクから現場の不吉な噂を聞いてしまう。
その直後、スタッフが次々に本物のゾンビに襲われるという出来事が発生。
しかし、監督はそんな状況をカメラに収めるため奔走、逃げ惑う主演の二人を追い回すように撮影が続行される。
次第に追い詰められていく二人、そして事態は最悪の方向に向かってしまう・・・
といった作品を生放送、かつワンカットでの撮影を依頼された日暮。
前代未聞の内容に頭を抱えるも、現場はそれ以上の混乱に見舞われてしまう。
果たして日暮は無事作品を完成させることが出来たのか?
本作は二部構成となっており、前半はゾンビ映画なのですが、後半はその撮影の舞台裏といった内容となっています。
そのため後半のシーンが前半に影響を与えているのですが、その兼ね合いが凄まじい事になっています。
見どころは・・後半の撮影パート全て。
詳しくは説明しませんが、どえらい事になっています。
気になった点は前半のゾンビ映画パートがいささか冗長な事。
後半で色々分かってくるのですが、それを踏まえてもあまり盛り上がらないのはすこし残念かも。
話題が先行してしまった感のある作品ですが、その話題に勝るとも劣らない程ぶっ飛んだ作品であり痛快娯楽作品に仕上がっています。
監督・俳優養成スクールの一環として作られた作品としては数奇な事となった本作。
間違いなく今年を代表する作品となる事は間違いありませんので、見ていない人は是非とも劇場に足をお運びください。
キツツキと雨 ブルーレイ 豪華版 [Blu-ray]
6,800円
Amazon |
ゾンビ映画を撮っていたという共通点からチョイス。
自信が持てない映画監督とたまたま撮影に参加した木こりの心温まる話。
ラストシーンの構成と美しさは心に残ります。