撮る楽しさ、創る苦しさ 映画大好きポンポさん | Mの国より愛を込めて

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敏腕プロデューサーのポンポさんの元で働いていたジーン

映画の編集を任されたことをきっかけに監督を任される事に

滞りなく撮影は進むも、ジーンの苦悩はその後から始まる

 

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2021年7月20日

映画館 キネマ館

 

多くの人々に驚きと感動を与える娯楽「映画」。

その影響力は私のブログの8割を映画で構成されている事で分かるかと思います。

 

いや、流石にこれは極端すぎる?

2時間で本が一冊読めると考えれば非効率とは言えない・・はず。

 

本作はそんな映画作りを題材とした作品。

原作は同名の漫画、元々はTVアニメ用で作られたコンテだったようですが、ポシャった後に今のような形となったようです。

 

本作のポイントは映画が完成するまで。

映画の名プロデューサーだった祖父の影響で若い(はず)ながら敏腕プロデューサーとなったポンポネット(通称ポンポさん)。

そんな彼女の元で働いていたジーンの努力を見たポンポさんは彼に新作映画のCM版の編集を任せる事に。

結果予想を上回る出来の作品を作ったジーンにポンポさんは新しい映画の監督に抜擢する。

伝説の俳優マーティンとポンポさんの直感に響いた新人俳優のナタリーの二人を主軸に置いた作品として、撮影は順調に進みクランクアップを迎える。

しかし、膨大な撮影映像から一本の映画にまとめる作業にジーンは苦しむことに。

 

果たしてジーンは作品を完成させる事が出来るのか?

 

映画撮影を題材にした作品はそこそこあるのですが、本作の撮影シーンは中盤までに終了。

そしてその後に行われる編集作業が本作の真骨頂!

膨大な映像から映画に仕上げるには苦難が伴うようで。

そういえば昔、樹木希林さんが「あん」の時に数百時間分撮影したけど大部分がカットされたと言っていたなぁ。

 

見どころは前半、ジーンの目に映ったモノ。

大慌てでバスに乗ったジーン。

そして、そこから見えた光景にジーンは釘付けとなるけど?

良い絵を撮るセンスを感じるシーンとなっています。

 

気になった点は前半の面白い演出が中盤以降見られなくなってしまう事。

上記のシーンや雨の日に運転している場面など、非常に面白い演出が見られるのですが、中盤以降はこういった面白い試みが見られなくなってしまいます。

映像は頑張ったらしいの演出までに気が回らなかったのかも。

 

他の映画のシーンや設定にインスパイアされた部分も随所にみられる本作。

随所にみられる、「タクシードライバー」オシなのはちょいと気になりますが。

入場者特典のミニコミックでもタクシードライバーがネタになっていましたけど、クセが強い作品ですし。

あと、ポンポさんとナタリーが見ていた映画って「ミッドサマー」だったら笑えんけどねー。

ともあれ、映画作りに対してより突っ込んだ作品となっています。

映画好きを自称するのであれば是非とも見ておきたい作品です。

 

余談ですが、本作はジャパニメーションの作品ですが、登場人物は一切日本人は登場しませんのであしからず。

 

 

 

同じく映画作りを題材にした作品。

村を巻き込んだゾンビ映画作りとなっています。