亡き父親の知人の北村の仕事の手伝いをすることになった明石
昼間は孤児院の経営、そして夜は車の盗難と裏と表を持っていた
そして明石は孤児院に暮らす奈々と心を通させるが?
鑑賞日 2019/3/19
映画館 キネマ館
本日5月1日は元号改s・・
否!メーデーである!
労働者の記念日であるメーデー、サービス残業や長時間労働を自慢するのであれば労働環境の是正に動いてほしいところです。
本作はそんな労働の話。
(でもないのですが、いわゆるこじつけです)
しかし、その仕事、昼と夜とは違う事をするようで?
本作のポイントは善人の仕事のために。
父の自殺をきっかけに自宅に帰郷した明石。
父は自動車のリコール隠しを告発したものの、圧力がかかりまた同業者から疎まれた末に自殺だった。
そんな父に世話になったという北村と出会った赤石は懐が寂しかったこともあり北村の仕事を手伝う事になるが、昼間は孤児院の給食係、そして夜は車を盗み海外に売りさばく仕事をする事となる。
真逆の仕事に戸惑うも、孤児院の子供たちの笑顔のため割り切って仕事をする赤石、そして絵に才能を持ち進学に悩む奈々と親しくなっていく。
仕事をこなす一方父親の告発を探る明石、一方北村と奈々にはある接点があった。
果たして表と裏の仕事の行く先は?
流石に車の盗みは仕事じゃないよなぁ思いますが、孤児院を養うために必要と割り切っているようで・・
うん、だめじゃん、それ。
とはいえ、これで生計を養っている人も居るので引くに引けない事業になってしまっています。
見どころは中盤、北村と奈々の関係。
過去がイマイチはっきりしなかった北村なのですが、その過去に奈々が関わっていた?
意外な関係と北村の闇が垣間見えるシーンとなっています。
気になった点はリコール隠しがうやむやになってしまっている事。
後半の主な展開として明石がリコール隠しの真相を探る展開となるのですが、結局真相は分からないままというのは。
闇が深すぎます。
明石の父親の言葉が重くのしかかってくる作品のはずですが
犯罪で稼いだ金で孤児院を経営するのはダメじゃん。
という一言で落ち着いてしまう本作。
本作の意図としてはは善と悪のはざまで苦悩する話になるはずが、突拍子もない組み合わせに加え悪行の方が比重が大きいため、バランスが悪い形になっています。
深い事を考えずに善と悪についてうんうんしたい人はまあ見てください。
クリントイーストウッド監督の「運び屋」や是枝裕和監督の「万引き家族」っぽい作品が好みなら。
作品の差が気になるかも。
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