5人が殺害された猟奇殺人事件
しかし、犯人が捕まらないまま時効が成立してしまう
だが、突然犯人となのる男が人々の目の前に現れた
鑑賞日 H29.6.11
映画館 セントラル
犯罪を犯した犯人は捕まえなければならないもの。
しかしながら、長年捕まらなければ時効となることも。
とりわけ殺人など重大犯罪でも以前は15年が時効となっており、それまでに捕まらなければ逮捕されないという代物でした。
しかしながら、数年前重大犯罪の時効が撤廃、さらに法律の改正時点で時効を迎えていない事件に対しても適応されています。
本作はそんな過去の遺物?である時効が題材となっている作品。
時効が過ぎた殺人事件の犯人が突然現れたら?
主演が藤原竜也さんと伊藤英明さんによるサスペンスとなっています。
本作のポイントは突然現れた殺人犯。
時は1995年、ちょうど阪神淡路大震災が起こった当時、世間を騒がせた猟奇連続殺人事件。
目撃者が多数いながらも捜査は難航する中、牧村は犯人を追い詰めるも取り逃してしまい、牧村の先輩の警察官を含め5人が犠牲となってしまう。
それから犯人は行方をくらまし、15年後時効撤廃の前日に最後の事件の時効が成立してしまう。
それから7年後、人々の前に突然事件の犯人と名乗る曽根崎が事件の詳細を書いた自伝を引っさげ現れる。
犯人ながらその端正な顔立ちに人々の注目を集める曽根崎、しかし犠牲となった家族は彼の存在に憤りを感じていた。
しかし、曽根崎の行動はさらにエスカレートしていき、牧村も巻き込まれていくが?
果たして曽根崎が現れた理由とは?そして牧村は目の前の犯人になすすべ無いのか?
正直、時効を迎えた殺人犯が現れたら偉いことですが、元犯罪者だから出たらいけないという理由はありません。
加えてイケメンだったらマスコミから引っ張りだこ!
とはいえ、捕まらないとはいえ遺族からしたら偉く迷惑な事は間違いありません。
テレビに出るたびに胃が痛い思いをすることになるでしょうし・・
とはいえ、犯人がそこまでしてテレビに出たがるのには理由があるのかも。
やっぱり自伝が売れないと生活費に困りますし・・?
見どころは中盤、テレビ討論。
深夜のニュース番組で曽根崎と牧村が討論を行うことに。
しかし、その場にはもう一人事件にかかわる人物が?
本作のキーポイントとなっているシーンとなっています。
気になった点は編集者の存在が薄い事。
元々自伝を出版した事が発端なのですが、それに携わった人物が前半だけしか登場しないのは勿体ないかと。
加えて撮影班ももう少し全編に通して絡んでほしかったかと。
中盤から話が大きく動く本作。
全編をとおして緊張感はありますし、展開の流れもテンポよく進みます。
意外性が非常に高い作品ですが、それを上手くまとめられている作品となっています。
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知っている人は知っているかと思いますが、元々韓国映画のリメイクだったりします。
正直、こちらを見ていると展開は読めてしまうのですが、中盤からは大きく変わっていますので違いを楽しむのも一興です。