多くの食材が捨てられている事を知ったダーヴィド
そこでヨーロッパを巡り捨てられた食材を調理する旅にでる
旅をする中、ダーヴィドは様々な可能性を発見していく
鑑賞日 H29.6.10
映画館 キネマ館
普通に生活をしていると必ずあると言っても過言ではない賞味期限切れの食品。
パッと見傷んでいなくても捨ててしまうのが日本人のサガ。
食べずに捨ててしまう食材は単純に損なので、できる限り減らしたいところです。
しかし、これは日本だけではない問題でして・・
本作はそんな捨てられる食材に目を付けた作品。
ゴミ箱に捨てられた食材だけど、これを少なくできれば食糧危機なんざどんとこい!
本作のポイントは食材の未来。
世界中で飢えに苦しむ人々がいる一方、先進国では平気で食材が廃棄されている現実に心を痛めたダーヴィド。
そこで彼はゴミ箱に飛び込み、食べられる食材を漁る事に奔走する。
そしてダーヴィドは次のステップとしてヨーロッパ各国の廃棄食材とその可能性を探る旅を計画。
廃油を燃料にした車とゴミ箱を改造したグリルを引っさげヨーロッパを巡るダーヴィド。
同じく食品の廃棄に悩む国、知恵と工夫で立ち向かう国、そして脅威の方法に取り組む国があった。
果たしてダーヴィドは食材の可能性を見つけることが出来るのか?
食料廃棄物の多くはスーパーで発生しているのですが、賞味期限が過ぎたもの以外に包装が破れたり、一部が変色したりしたものも廃棄されるため、意外と食べられる食材がてんこ盛り。
勿論、ご家庭でも冷蔵庫や冷凍庫の奥底に眠っている食材が。
そのまま食べるのに抵抗があるのであれば、調理という名の工夫が力を発揮する!
確かに冷凍焼けした食材はそのまま食べるには辛いものがありますけど、香辛料をバリバリ使えば美味しく頂けます。
見どころは中盤、オランダ、脅威の取り組み。
色んな意味で前衛的な国オランダ、その国では食糧危機に対しとある食材の研究を行っているのですが・・
人によっては(否、大部分の人にとっては)目をそむけたくなるシーンなのですが、可能性は感じます。
しかし、本当に肉団子美味しくなるのかね?
気になった点はダーヴィドの活動が食糧危機の根絶には乏しい事。
ゴミ箱ダイバーの活動だけではほとんど自己満足でしかないので、政策で何とかしないといけない部分があります。
特にフランスの活動はある意味凄まじいのですが、日本でもやれないのかな?
食料危機を解決するには個人の取り組みは非常に小さなものになってしまいます。
とはいえ、賞味期限切れの食材を少なくするだけでもだいぶ違うはず。
まずは冷蔵庫の奥に潜んでいる食材からかたずけたいと思う次第です。
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食料を無駄にしないということでチョイス、実際南極観測隊の料理人だった人の話を題材にしています。
映画ではあまり語られていませんが、実際はかなり食べ残しをリサイクルしていたそうです。