そんな折り、別れた母が閉鎖された遊園地で自殺したと連絡が入る
母が自殺したと思えない温人は母の今の家族と接触するが?
公式サイト
観賞日 H28.4.14
映画館 セントラル
子供の頃多くの人が行ったことがあるであろう遊園地。
楽しい乗り物や見世物など、子供なら誰もが楽しめる場所だと思います。
が、バブル経済の頃、金余りだった日本は全国でテーマパークが次々オープン。
その後バブルが崩壊し、景気のテコ入れで第三セクターのテーマパークも沢山作られましたが、その大半は多額の赤字をたたき出しあっと言う間に閉鎖。
そしてその多くは郊外に広大な土地に作られたため、土地の再利用が難しく、無残に廃墟と化しているところは少なくありません。
シーガイア?
アレもバブルの遺産さね!
さて、本作はそんな今は無き遊園地での思い出がポイントとなっている作品。
家族で楽しく過ごしたはずのテーマパークで死んだ母、その真相とは?
本作のポイントは遊園地での思い出。
閉鎖されたテーマパークが鎮座し寂れた街、星ガ丘。
そこで駅員として働く温人は落し物の持ち主を想像するのがささやかな楽しみにしていた。
そんなある日、閉鎖されたテーマパーク「星ガ丘ワンダーランド」のキーホルダーを見つけた温人はその持ち主を想像するが、幼い頃に別れた母親の顔が浮んでいた。
その直後、兄からその母親が星ガ丘ワンダーランドで死亡したという連絡が入る。
警察は観覧車からの飛び降り自殺と断定するが、母親が高所恐怖症だったことを知ってた温人はその断定に疑問を持っていた。
そして、キーホルダーを無くしたと届けに来たのは母親の今の家族である七海。
母親とのやりきれない思いが七海に対する嫉妬となり、温人は苛立ってしまう?
果たして温人は母親の死の真相にたどり着くことが出来るのか?
タイトルにもなっている星ガ丘ワンダーランドとは地域活性化、平たく言えばバブル期に作られた負の遺産。
90年代に集客アップを狙って観覧車がリニューアルしたという説明が入るため、間違いないかと。
正直、この設定にニヤニヤしてしまったため、主人公と母親の葛藤や兄の謎の行動などどうでもよくなってきます。
見所は前半、タップダンス。
小さな女の子が拾った靴の持ち主であるタップダンサー。
(というか、そんな奇妙な靴、失くすなよ)
そのお礼ということで、駅でタップダンスを披露する事に。
本作にて落し物が良い形で戻ったシーンでもあります。
気になった点は演出がいろいろ痛い事。
時折雪が降る演出が入ったり、クライマックスで・・というシーンがあるものの
なんだか盛り上がらない。
全編を通して温人の行動&態度にやる気が感じられないからかも。
あと、七海が風邪気味の温人にリンゴスープを作るけど、調理の途中で帰るのはやめてくれ。
加えて、星ガ丘駅の駅舎がボロボロだったけど、あのクラスだったら無人駅だと思う。
ツッコミどころは
(以下ネタバレ)
というか昼間に観覧車が動いていた時点で通報されるだろ!
あと、ライトはどうやって変えたんだ?
そして、閉鎖された遊園地になぜガキンチョ兄弟が出入りしていたか不明なままだぞ!
正直話の内容の部分がかなりグダグダなので、見ていた飽き飽きしてしまうかもしれません。
強引な感動話に持っていこうとする気はあるのですが、コレで感動しろというのは無理かと。
色々ツッコミながら見る分には楽しめる作品です。
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遊園地での思い出がポイントという共通点でチョイス。
ただ遊園地よりも親父の隠れ家の方が奇想天外だったかも。