GW中に観た映画。(今頃!)
早稲田松竹で「ドリーム」「女神の見えざる手」
才気あふれる戦う女の二本立て。
実話とフィクション。
両者とも荒れ野に道を作っていく勇気と強さに清々しく元気をもらう。
どちらも面白くとてもいい組み合わせでした。
「女神の見えざる手」
Miss Slone
まったく知らない作品だったけど、ジェットコースター的面白さで一気に観た。
敏腕ロビイストのエリザベス・スローン。政財界からの信頼も厚い彼女は、銃擁護派団体からの依頼を受けるが自分のポリシーを貫いて断る。所属の大手ロビー会社を去り、銃規制法案賛成派の小さなロビー会社へ移籍するのだが。。。
勝つためには手段を選ばず味方も利用する、安らぎはエスコートサービスの男性と金で割り切る、寝らないために薬を常用、ギンギンに24時間仕事人間。
そこまでするかと周囲からドン引きされ、非難と称賛どちらも受ける彼女だが、男が主人公だとよくある話だったかもな、と思う。
完璧な仕事っぷりの一方で、一握りの成功者である彼女に孤高の寂しさを感じるのは、男社会の業界で、女性である彼女がどれだけ失うものと引き換えに戦ってきたかということなのだろう。
相手の裏の裏を読むロビー活動だが、お話の展開も最後の最後まで息をつかせぬ展開で、とても面白かった。
そういやロビイストって仕事も改めて認識。
戦略上の作られた情報の本質を、わたしたちが取り出すのはなかなかむずかしいかもしれないなと怖くなった。
主演のジェシカ・チャステイン、ここんとこ新作浦島だったのではじめて知りましたが、クールビューティでかっこいい。
割と線が細いルックスなのに、いま強い女映画はこの人って感じになってると知り、ほかも観てみたくなりました。
バリキャリなエリザベスの衣装もかっこよかった。
サンローラン、バーバリー、ヴィクトリア・ベッカム、マイケル・コース…
ミニマムな戦闘服だけど、エレガント!
ただ、最近、邦題のダサさが気になるのですが、今作もダサい。
ある意味ネタバレなんだけど、それはそうとして原題の「Miss Sloane」はシンプルで潔い。この少ない情報量で物語を想像させるべきでは?
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「ドリーム」
Hidden Figures
60年代のNASAで実際に活躍していた女性スタッフのお話。
人種差別の厳しい時代。黒人でしかも女性であるということで、優秀でありながらフェアな機会を与えられない彼女たちだったが、苦難を乗り越えて正当な評価を得る。
実際には時期の違う3人の女性のエピソードを同じ時間軸にまとめたのは、わかりやすくてよかったと思う。
白人と非白人でトイレや働く棟が違うという人種差別を当たり前にしてる状況で、彼女たちの実力に敬服し少しずつ意識が変わっていく周辺の白人スタッフたち。
この延長線上に今があればいいのだけど、アメリカでは未だ差別は続いているという現実に気が遠くなる思い。
とはいえ、
彼女たちは類まれなるエリートなわけで、我々庶民には遠いけれど、直球に励まされ明るい気持ちにさせる映画だった。
ソウルフルな音楽もよい!
あと、宇宙飛行士の彼、「EVERYBODY WANTS SOME」のあの先輩、グレン・パウエル!
向こうの役者さんはほんと別人になっててすごい。
こちらも邦題がクソダサくて仕切り直しになった作品。
当初「ドリーム彼女たちのアポロ計画」だっけ。
最近の日本映画の幼稚さ(全部とはいわないが中高生の恋愛、病気、そんなの多すぎ)を象徴してる気がしました。
「ドリーム」はキング牧師の「I have a dream」に引っ掛けてかもしれないけど、この作品を象徴する単語ではない気がするし(汎用的すぎる)、ほっこり女性映画みたいなイメージで売ろうとした業界の意識の低さ、ちょっと危機感持ったほうがいいかも。


