夜遊びする頃を過ぎても

夜遊びする頃を過ぎても

映画を観たり、編みものしたり。←どちらも停滞中。。。
日々の記録帳です。←もはや日々でもなく。

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(こんな個人のまったりブログではありますが、他サイトにて写真の盗用を発見しましたので明記させていただきます)
おもむろにリハビリ投稿。
前より全然観なくなってしまった映画だけど、
せっかくなので記録しようと思い立ち。

「燈火(ネオン)は消えず」
燈火闌珊
A LIGHT NEVER GOES OUT 



これもまた若い監督の香港映画。

ネオン職人だった夫の遺志を継いで妻が夫の最後の作品を完成させる。。。
コテコテのお話かと思って観てみたけど、
初めからボロ泣き。

大好きな香港。
香港の街の活気を象徴するネオン。
冒頭の、佐敦のあの翠華餐廳の大きな看板が下される瞬間には思わず、あっと声が出てしまった。

たしかに、昨年11月、4年ぶりに訪れた香港の街は、旺角でさえもどこかさみしい感じがしたのだが、そうかネオンが少ない!と気づいた。もちろんそればかりではないかもだけど。
法改正により、すでに9割のネオンが撤去されているという。

ネオン職人だった夫を偲ぶ妻の喪失感と、ネオン消えゆく香港の街のさみしさが重なる。

眩いネオンに包まれた回想シーンと今、そこに込められた思いはわかりすぎる。
一夜限りのネオン、それでも、前を向こうという希望を感じられるラストは切なくもあたたかい。
そして私もその希望を信じたい。

実際のネオン職人さん達の姿に心で拍手を贈り、彼らの作品オンパレードに泣いた。

妻のシルビア・チャンはもちろんだけど、思い出の中の夫サイモン・ヤム、ただそこにいるだけで彼女にとっての大きさが伝わってきて素晴らしかった。

音楽もとても良かった。
特に回想シーンの甘酸っぱさは、映像と音楽だけでこみ上げて泣いてしまった。
「29歳問題」などのユニット黃艾倫&翁瑋盈。
覚えておこう。



#燈火は消えず 
#燈火闌珊