「ゴールド 金塊の行方」@TOHOシネマズシャンテ  | 夜遊びする頃を過ぎても

夜遊びする頃を過ぎても

映画を観たり、編みものしたり。←どちらも停滞中。。。
日々の記録帳です。←もはや日々でもなく。

最近は、気になる新作はなるべく公開中に観ておこうと反省する今日この頃。
お財布事情で2本立てを狙ってるとけっこう見損ねる。
邦画のリバイバルは、今は逆にそこかしこで機会があるけど、洋画新作はあっという間にDVDになってレンタル開始してしまう。



ハゲ散らかした出っ腹のマコノヒーの頑張りを早く見たくて、馳せ参じ候。

「ゴールド 金塊の行方」
GOLD
2016年/アメリカ/121分

なんか邦題のサブタイトルって、親切というか野暮っていうか。。。

祖父が始めて父が大きくした採掘会社を、受け継いだ息子が、不況の煽りもあって破産寸前に追い込まれたものの、全財産をかけて起死回生に奮闘する、実話ベースのお話。

インドの山奥で修行して…ならぬインドネシアの山奥で巨大金脈を掘り当てた三代目のマコノヒー。
前情報で、ケニー(マコ兄ィ)と相棒アコスタ(エドガー・ラミレス)のバディものと聞いて期待して見たが、消えた金塊のオチにア然。
運命に翻弄されるマコさんのくるくる変わる表情が見どころのほろ苦いバディものだった。
アコスタのやったことって、初めからそのつもりだったのか、ケニーの情熱に絆されたのかどっちだったんだろう。
ともかく実話と思うとスケールの大きな仕掛けに驚くしかない。

命かけて掘り当てた金脈を巡り、投資家やより大きな資本が介入する、技術者や現場の人間のノウハウを横から持ってっちゃうのはよくある話だけど、
マコノヒー兄ィ、
「俺は金儲けには興味がないんだ。俺が求めてるのは“金(ゴールド)”だ。わかるか?この意味が」というセリフが良かった。
侠気であります。男のロマンであります。
だからこそ、シンプルなタイトル「ゴールド」が雄弁なのだと思う。

しかしその一方で先進国主導のエネルギー産業の功罪も垣間見えた。
資源国のトップと癒着して市場を独占することで独裁国家の手助けをしてしまうとはなぁ。
ゴールドラッシュの夢の陰というか〜


マコノヒー製作主演の意気込みを感じるものの、実は、マコ兄ィの役作りを伝える前宣伝で期待しすぎたせいか、スケールの大きさの割に思いのほか淡々と観てしまった。
マコノヒーのアツい演技の割に全体の臨場感に欠けるような。
観てよかったのは確かだけど、繰り返し観たいかと言うと。。。

ハゲ、メタボ、付け歯の肉体改造で挑むマコノヒーですが、父在りし日のシーンでは、髪あり&腹たいらというマコさんの肉体变化(へんげ)にア然。
ほんとすごい。
わたしの3キロ痩せたい4キロ痩せたいなんて、朝飯前だろうなぁ。

劇中のマコノヒーがアイアン・メイデンのTシャツ着てたのだけど、
先日おんなじTシャツ来た外国人観光客を渋谷で見かけました。

それにしても、
こういう映画で音楽がジョイ・ディビジョンに主題歌はイギー・ポップ、こっち寄り(自分好み)だったのは意外でした。
サントラ意外と好み。


オチはラスト10秒!とか、そういうのヤメレ。