妄想映画館◇「レ・ヴォラス」セルジオ・ゴッビ&ヘルムート・バーガー | 夜遊びする頃を過ぎても

夜遊びする頃を過ぎても

映画を観たり、編みものしたり。←どちらも停滞中。。。
日々の記録帳です。←もはや日々でもなく。

6月ですね。

最近はあまり映画館へも行かれず、
うちで好きな映画やドラマのDVDを繰り返し観たりしています。


いつか観てみたい映画はいろいろありますが、あまりの観たさに観た気になって、このテーマを始めることにしました。

いつか観たい映画の覚え書き
「妄想映画館」。


「雨のエトランゼ」と念願の再会を果たし、いまだ後味を引きずっておりますが(引きずりすぎ)、ヘルムート・バーガーは今作に次いでもう一本、セルジオ・ゴッビ監督の作品に出演しています。


日本未公開の
「レ・ヴォラス」
Le Voraces(金の亡者たち)

1972年/仏伊/1時間35分

金の力に魅了されたカジノのディーラーに扮したヘル様が、出来心から上客の金を奪ったことから、思わぬ事件に巻き込まれる、というお話。


読み聞きしたあらすじ。
カンヌのカジノでディーラーをやってる青年コスタ(ヘル様)は、大金持ちの客たちの豪快な賭けっぷりを羨み、金への野望を募らせていた。
常連客の大金持ちの実業家オルミはコスタがいるとツキがいいと信頼を寄せていた。
そんなある日、コスタは、オルミが大勝ちして帰るところを襲って金を奪う。
顔バレせず大成功と思ったコスタだったが、現場には同じく常連客のラーラの影があったのだった。
あくる日ラーラに会ったヘル様は、黙っていてあげるから屋敷にいらっしゃいとお呼ばれしてしまう。
かわいいガールフレンドがいるのに、しかたなくラーラと愛人契約を結ぶ。
ところが、ラーラは実は長年オルミの愛人で…
オルミが一命をとりとめたことを知るコスタであった…

きゃー!面白そう!
ヘル様の活躍っぷりが楽しそうなクライムサスペンス。

ヘル様扮するコスタ、富豪のオルミ、その愛人のラーラ、そこへ賄賂大好きマルティノ警視、と4人の金の亡者(ヴォラス)たちがチェス盤の上の駒のように駆け引きを繰り広げる。
って感じのお話だそうな。

公開時、ヘル様とフランソワーズ・ファビアンとの全裸ベッドシーンが話題になったそうで。。。
(やっぱそこぉ?^^;)
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「雨のエトランゼ」のビョーキ美男子から変わって
バイクを飛ばすワイルドなヘル様、いいでないの〜!
しかもKAWASAKIって、フランスでもホンダ、カワサキ人気だったのかしら。




この展開、気になりすぎる〜
ラーラの屋敷でジゴロってるヘル様に彼女が会いに来た図かなと、妄想。




ほの明るい軽快サウンド、
暗くなくさっぱり観られそうな作品だ。



ヘル様曰く、この役はやりやすかったそうで「役柄の靴の上に自分の足を乗せるだけでよかった」。
たとえがオシャレですね。

セルジオ・ゴッビ監督のインタビューによると、どんな役も演じられるヘルムート・バーガーに引き続きこの役をやってほしかった、そしてキャスティングは成功だった。
とのこと。
「野心家の持たざる者」を演じるギラギラのヘルムート・バーガー、
観てみたいものです!

撮影は「雨のエトランゼ」と同じダニエル・ディオ。映像美にも期待。